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ゲート 代行者かく戦えり
第一部:ゲート 開けり
カルデアの日常&第3偵察隊出陣せん!
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で遭遇したサーヴァントについてですよね。我々の共通点として思い浮かぶのはそれぐらいしかございませんから」


「私もMr.伊丹に同意です。今世界で最もホットな話題である銀座事件に引けを取らないぐらい、彼らは注目を集めていますからね」


『「HAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!……はぁ……」』


狭間中将が深刻そうな表情を浮かべてそう切り出すと、二人は分かっていたという悟りを開いた表情を浮かべながらそう答え、互いに「同志よ!」と言わんばかりに視線と視線で語り合い、そして乾いた笑いを浮かべて大きな溜息を吐いた。
何故彼らがこのような表情を浮かべたのかというと、先の「銀座事件」で現れたサーヴァントを巡る様々な騒動に巻き込まれているからだ。





 何話か前で述べたが、この世界では以前からサーヴァントの目撃情報が世界各地で報告されており、様々な活動ぶりを披露していた。例えば大災害やテロなどの大事件が発生した時には、被災者を救出したり実行犯を鎮圧したりしており、
時にはそれを未然に防ぐこともあった。


例えば日本では、
数年前に東北で起きた大震災の際に、
発生した大津波や原子力発電所の放射能漏れを防いだことで有名だ。大津波はゴージャスとしか言い表せないとにかくオーラが桁違いな金髪に赤目の男が、

「まったく、人使いの荒い雑種だ。だが、許そう。さぁ受けよ!『エヌマ・エリシュ』(天地乖離す開闢の星)!」」

とドリルのような剣みたいな物体を振り下ろしながらそう叫ぶと、大きな光の一線が迫り来る大津波を貫いてそのまま上空の雲までも四散させたので、東北の海岸を襲いかけていた危機はこうして消え去った。同時に原子力発電所も職員を津波から避難させる必要が無くなり、地震の被害はあったもののそのまま対応に当たることが出来たので、放射能が周囲に漏れたり臨界点を突破するという最悪の事態だけは防げた。


この金髪の男性は以前から世界各地のリゾート地やカジノなどに出入りしており、日本でも繁華街などでよく金払いの良い客として認知されるなど、その筋の人間からすればお得意様で著名であった。
何せアメリカのラスベガスでホテルを数千億円で買収し、
改修工事を行い以前よりもさらにグレートアップした物件に仕上げて信頼のできる経営者にバトンタッチしたり、「王の戯れ」と称して歌舞伎町で一日で約200億円を消費するなど、
そこら辺のセレブが裸足で逃げ出すような所業をしたからだ。


他にも人生が上手く自分の予定通りにいかないことを日本社会のせいにして、
その逆恨みから通行人の大量殺戮を試み、車に乗って歩行者天国に突っ込んだ後に、持ち込んだ刃物で人を刺しまくるなど通り魔を行おうとした引きこもりの青年を、

「まったく、自分の
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