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ゲート 代行者かく戦えり
第一部:ゲート 開けり
カルデアの日常&第3偵察隊出陣せん!
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術・文化などが為政者や宗教組織から弾圧を受け衰退したり、革新者の不在などの理由で停滞した時期を指してそう呼ぶこともある。


黒王軍はこの時代をもたらすために、
積極的に亜人や人間の文化遺産や書物などを破壊・焼却し、
知識人階層を皆殺しにしているのだと思えば、これ等の所業を行う理由には十分だ。何故なら奴らは焚書を行い、学者や魔術師を捕らえては斬首したり生き埋めにしたりしているからだ。そのうち何とか奇跡的に助けることに成功した彼らはここで保護しており、見返りとして自由の民に加わっている。


その各地で行われるこうした文化を破壊する活動は、まるで第二次世界大戦中にドイツがポーランドで行った破壊活動、
中国の毛沢東が引き起こした文化大革命、カンボジアでポル・ポトが行ったジェノサイドなどを連想させるものだ。ゆえにカルデアはなるべくこの世界の文化を守るためも動いており、シェイクスピアやモーツアルトなど文化人のサーヴァントの後押しをもあって、学都ロンデルなど数多くの文化遺産や学者などが居る街に展開している。




「そうだ、天草の話を聞いて思い出したけど、確か近いうちにこの世界の神々がマスターと面会するんだよね。今度会うのは光と秩序を司るズフムートっていう神様だって聞いたけど、一体何を話し合う予定なんだろう?
今まで互いに面倒ごとを避けるために、一種の不可侵状態だったのにね」


「そりゃ、あれじゃろ。互いに手を取り合って黒王軍をぶっ飛ばしましょうと約束するんじゃろ。
腐っても神を名乗る存在が味方になるなんて是非もないネ。
味方は多いに越したことは無い。裏切らなければいつで大歓迎ネ!あのキンカン頭のように裏切らなければ」


そんな中、ふとブーディカが思い出したことについて触れて口に出す。その内容はというと、この世界に介入して以来、
ほとんど接触せずに互いに介入しない方針でいたこの世界の神々からとある亜神の使者が送り込まれ、「黒王軍に関して話し合いたい」という面談を希望する話が持ち込まれたのだ。どうやら正神たちの間でも今回の黒王軍の侵攻は深刻な問題と化しているようで、それに対抗する手段として今まで余り接触せずに不可侵条約を結んだような関係を一度改変し、
対黒王軍で一致団結しようという考えが向こうで主流の様だ。


本来ならこの世界の神々(正神と亜神)が黒王軍に天罰を下せば済む話なのだが、それを行った様子は一度もない。どうやら理由は知らないが、彼らは本来の力を黒王軍排除に行使できないようだ。
この話は先日訪れた亜神によって知らされ、聞いたマスターは「もしかしてあのお方が黒王軍に肩入れしてんのか?そしたら笑えない話となるな」とボヤいていたのが印象的だ。
とにかく神々の援護を臨めない今は、頼りになるのは彼らの部下
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