第一部:ゲート 開けり
カルデアの日常&第3偵察隊出陣せん!
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実際マスターに黒王軍のリーダーである黒王の正体について尋ねると、「知り合いに数多くの候補が当てはまる。だが、数を絞り込むにはもう少し情報が必要」と述べており、前述の通り彼の様な存在が敵として君臨しているのが認識できる。今現在、限られた情報の中で分かっているのは、
・敵はローブで全身を覆っているので性別や顔が全く不明
・ダビデのように杖を持っており、そこからマルタやジャンヌが信仰する例のあの人”と同じ奇蹟を行う
・しかし、彼女たち曰く「あのお方/あの人がこんな悪行を行うはずがない」と
この3つである。
「やっぱりあれかの。マスター曰く糞ったれな過激派の盾の会”の連中なのかネ?」
「さぁ……、確かにかの一派に所属する人間なら在りうると言っていましたが、
他にも候補がいるので確信は持てないとマスターは言っていましたよ」
「全く面倒なことになったよ。無理やり二つの世界を繋げて両方に侵攻し、
どちらも占領して自分たちの理想とする世界に塗り替える”なんて馬鹿げた真似をよくやるものだ。
そんな不利益で不合理な事を本気でやらかしているんだから、処理に当たるマスターと僕たちは本当にご愁傷様としか言いようがないよ」
信長、メディア、
そしてダビデの三人は、黒王の正体と彼らの目的についてあーだこーだと話し、
何か良い情報を得る手掛かりとならないか話し合う。この特地こと異世界に侵攻して原作を大きく改変させた黒王軍の目的は未だ不明だが、
少なくとも知的生物に対して非友好的なのは嫌でもわかる。
「黒王軍はこの世界に何を求めて侵攻してきたのかさっぱりだよ。私たちが現在加担している亜人や人類を殲滅し、一体何になるんだろう?」
「多分予測ですが、
この世界をかつてのローマ帝国崩壊後のヨーロッパのように、俗にいう暗黒時代にするつもりではないでしょうか?徹底的な殺戮と奴隷化によって、この世界に生きる知的生命体の文化を全て破壊し、
これ以上文明が進歩しないようにしているのでは?」
ブーディカは黒王軍がやった所業を思い返し、一体そこまでして何を求めているのか、何をしたいのか疑問に思いそう呟くと、天草が神妙そうな顔を浮かべて自身の推測を述べて、
奴らの狙いが暗黒時代をもたらすことではないかと持論を展開した。それを聞いて他は黙り込み、
その持論が正しかった場合にどんなことになるか考え込む。
暗黒時代とは、歴史上のある一定期間、
戦乱、疫病、政情不安定などの原因により、社会が乱れ文化の発展が著しく停滞したような時代を意味する。具体的には、古代ギリシア文明または中世ヨーロッパでのある時代を指して呼ぶことが多い。また、文明全体に及ぶ大きな事象でなくても、特定の芸術・技
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