第一部:ゲート 開けり
カルデアの日常&第3偵察隊出陣せん!
[17/23]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
とから、彼らと一緒にいる際にはよくそんな表情を浮かべることが多々ある。
そして甘いものが大好きで、アタランテの様に子供好きな一面を持っていたりと、
悪人であれば決して持つことがない側面も多く持っている。
だからこそ、そんな彼には是非とも綺麗でいてもらいたい。
彼が進んで飛び込む戦場の泥や血は似合わないと思う。楽しげに凶暴な笑顔を浮かべながら敵を射殺し、斬殺して皆殺しにする彼の姿は、
見ていると美しくもあるが同時に悲しくもある。自分たちはもう既に終わっている存在だ。しかし、
彼にはまだ変われるチャンスがある。
未来の私のような存在になってほしくない。他のマスターさん達のような人になって欲しいと常に思う。彼が愛用する銃火器や刀剣はこの世から全て消え失せれば良いのにと思う。彼の手や魂をどんどん汚させるこれらは地獄の業火に焼かれるべきだ………
そんな事をメディアが内心思っているのを横目に、信長はACRの魅力についてぺらぺらと語りだす。
やれ反動が実に抑えられて最高だの、
やれ色々と改造がし易そうだの、やれ感触がほどほどに良いだの、頼んでもいないのにどんどん話をしてメディアを呆れさせている。とまぁ、そうこうしているうちに信長の分のホットケーキも完成し、ブーディカが持ってきたのを彼女は喜んで受け取った。
「是非もないネ!
いっただきまーす」
彼女がどや顔を決めていつもの決め台詞を吐きながら、一口大に切ったホットケーキにフォークを刺して口元へ運んだ瞬間だった。
ヒョイ
パクリ
「う〜ん、相変わらずブーディカの作るホットケーキは美味しいなぁ。これで人妻でもあるってなんて僕に対するご褒美なんだろう。ねえ、
ちょっと休みたいくならないかい?」
「お断りよ。ちゃんと君たちの分も用意してあげるから謝りなさい。全く君って奴は何度怒られても全然反省していないようだね。いつもそうやってお姉さんみたいな大人の女性をからかうんだから……」
「はぁ……、いい加減に自重しないとまたマスターか息子さんに怒られますよ?
つい1週間前にも2人揃って怒られたばっかりではないですか」
「いやいや、美人の女性。それも人妻に声を掛けないなんて古代ユダヤでは女性に対する最大の失礼、それこそセクハラ並みに酷いことなんだよ。嘘じゃないって」
横から何時の間にか入り込んでいたエメラルド色の髪の毛をした男性に、彼女の口元へ運ばれていたホットケーキは横取りされてしまい、
同時に男は一緒に来た男と横取りをしたことに謝罪を求めるブーディカの3人でコント染みたやり取りを交わしながら、
自然に彼女を口説きに掛かるが予定調和の如く直ぐに拒否され、とほほと苦笑を浮かべながら開いている座席に座る。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ