第一部:ゲート 開けり
カルデアの日常&第3偵察隊出陣せん!
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そしてそんな彼女の言葉に対して、
メディアも同意を示す。自分を含めたサーヴァントを率いる頼もしいマスターは、敵の排除に良く銃火器を使用する。
サイレンサーという発射音を減少する装置を銃身に付けて、
離れた敵を素早く大量に銃殺するのだ。
自分も何回かハンドガンを撃たせてもらったことがあるが、
あれはまさに一種の遊び感覚で人を殺せる魔の兵器だ。多少音が出る事と手に反動が襲うのを我慢すれば、50〜100m先の人間の頭蓋骨や心臓に風穴を開けることが可能だ。確かに便利で合理的だと納得はしているのだが、
誰も傷つくことのない優しい世界の実現を望んでいる身としては、そうやって簡単に他者を殺せる兵器を素晴らしいと思う事は少し嫌だ。
実際この武器でマスターから何度か助けてもらったことがある者がそんな事を思うのは実におこがましいと思うが、それでも彼女は思うのだ。銃火器を使わずに、いいや、戦う事は全て私たちサーヴァントに任せてほしいと。自分たちのマスターはとてもサーヴァントに好意的かつ平等に接し、こちらの意見に耳を傾けながらも自分の意思選択で道を切り進み、
荒事には進んで対処して己の手が汚れることも厭わないという素晴らしい人間だ。えぇ、どこぞの金髪のワカメ野郎に爪の垢を飲ませたい程に高潔な魂だ。
カルデアには他にもぐだ男”やぐだ女”というあだ名で有名な双子や、はくのん”というあだ名で有名な双子など、現在総勢10人の男女がマスターとして在籍しており、日夜ありとあらゆる場所・時代・世界で活動している。その大半は自分でさえも呆れるほどに、お人よしで善人な性格の持ち主ばっかりで、某オタクな黒髭曰く、
「魂が全員黄金の精神”の持ち主ばっかりで草生えるでござるww」と感動する程だ。
だが、彼にはそのような良い印象を与える言葉は当てはまらない。彼に当てはまる言葉はただ一つ。
「漆黒の意思」という言葉だ
彼はアメコミで例えるなら「ダークヒーロー」的な人物で、
目的達成のためには容赦なく拷問や誘拐などを行うし、皮肉屋で現実主義者、
正論と思ったならば他者を思いやる精神や空気を読むなど捨て去り、暴言を容赦せずに吐きまくって相手を論破したり、
口で伝わらないと思ったならば即座に実力行使に出るほど過激だ。そして、敵と判断すれば例え相手が女子供、もしくは老人であろうとも、
一切全く感情を動かさずに殺せる人間でもある。
しかし、何だかんだいっても彼はまた他のマスターの様に、
他人の為に命を懸けて行動することが出来る善人であることは変わりない。基本的に仏頂面か無表情であるが、時折見せる笑顔や優しい目を浮かべている時はとても美しく、思わず見惚れるほどだ。
そして他のマスターさん達とは固い絆で結ばれているこ
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