第一部:ゲート 開けり
カルデアの日常&第3偵察隊出陣せん!
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ものだ。ナチス武装親衛隊の制服に大きく影響されており、ユダヤ人激怒不可避なのでマスターから他の私服の着用も義務付けられている。
彼女は先ほどまで、
要塞に設けられた射撃場で思う存分射撃練習を行っていて、
流石に疲れたのと小腹が空いたのでおやつを食べにこの近くにある休憩室に赴いたのだ。ちなみに何故射撃場で好きに銃火器をぶっ放していたのかというと、
彼女の趣味の一環である射撃の為である。彼女は現代の銃火器や火砲など、科学の生んだ産物が大のお気に入りなのだ。
外国好きで更に最新のテクノロジーなどが大好きな彼女にとって、アサルトライフルは彼女の知る銃(火縄銃)という概念から大きく進化しており、その性能は自身の戦術眼など全て覆す代物なので、
以前から様々な銃火器を撃って科学の進歩を直に味わい恐れおののきながらも感動していたのだが、
たまたまこの手元にある銃は一度も撃ったことが無いので今日初めて試射し、
その使い心地や反動を確かめて楽しんでいたのだ。彼女は現代の銃火器を素晴らしいものと感じており、もう一度あの桶狭間の戦いでこれ等の武装をした織田軍を指揮できたらと、
少し後悔の念を秘めながら日々そう思うほどこれらにいたく感心している。
そしてニヤニヤとこのACRの使い心地の良さなどを思い返して思わず笑みがこぼれている彼女に、メディアは思わずその銃について質問を問いかけた。彼女にとって銃とは魔術とは違う科学の産物で、
自分の様なか弱い人間でも大の大人を殺せる恐ろしい武器であった。なのでそのような代物をまるでペットを抱いている様な優しい顔をして、手に持っている彼女の気持ちを知りたいと思ったのだ。
「あの、信長さんはそんなに銃がお好きなんですか?」
「うん、何じゃ藪から棒に。まぁ、見て分かると思うが好きじゃぞ銃は。これさえあればどんな非力な者でも大の大人を撃ち殺せるのじゃからな。実に革新的かつ平等を強いる優れた武器じゃ。こいつにはどんな勇者であろうとも関係ない。
この鋼鉄の弾丸の前には、全て等しくひれ伏すからの」
「確かにそうですね。マスターがいつも使っているのを見ると、便利な兵器であるのが一目瞭然ですから……」
何か秘めた感情を目に浮かべながら聞いてくる未来の魔女に、彼女は最初訝しげな表情を浮かべたが直ぐに笑顔で銃に抱く感情を話す。彼女にとって銃は人類を強制的に平等にする兵器で、英雄と一般人の境を無くすものと思っている。何故なら銃を撃てる老若男女による銃弾の前には、当たれば英雄でも特異性を持っていない限り一般人と同じく死ぬからだ。
新兵だろうが熟練兵だろうが、大男だろうが英雄だろうが、
撃たれれば死ぬ。
銃火器は近代の戦場から卓越した武力を持つ英雄を消す原因を担った。
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