暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜気ままな風の放浪者〜
第2話 〜偶然で不運な出会い〜
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
早い行動力に対してハヤテが呆然としていると、数分後にユウキは姉らしき女性を連れて戻ってきた。その女性はユウキよりも発育が良いのか背が高く胸も大きい白髪の女性、ユウキと同じく美人の部類に入る人物だった。現在、彼女はユウキに引きずられているせいか、静止を求めながらハヤテの元まで連れてこられた。


「お待たせ〜!」

「あ、ああ……その人は」
「ボクの姉ちゃん!」


「……そうか」


「……初めまして!私は紺野藍子、よろしくね!」


 ユウキの姉は自己紹介をすると握手を求めてきた。
当然ハヤテは困惑した。面倒な事に隣にいるユウキと同じく活発で行動力のある女性だという事を知ったからだ。何故なら、初対面の人間が突然自分の名前を……恐らくプレイヤーネームではなく本名を言って握手を求めてきたからだ。学生で言う『友達作りの上手い人』というのが当てはまるだろう……しかし…… 


「……俺はハヤテ、自己紹介はいいがここでは本名を明かさない方がいいぞ」

「あっ!?……ご、ごめんなさい!」


「……いや、謝らなくていいから」
「そ、そうですか…あ、改めまして……私はユウキの姉[ラン]です。さっきは本当に」
「だから謝らなくていいから」

「ご、ごめんなさい!!」


 ……何だこの姉妹は……
活発的で行動力のある姉妹を見てハヤテは思った。元気があって行動力の高い人間は良いものだろう。しかし、ハヤテは『面倒事がさらに面倒な事になるんだろうな』と何故かとても強く確信した。


「もう、姉ちゃんは相変わらずドジっ子だなぁ」
「ド、ドジっ子とか言わないでよユウキ!」
「あんなの見せられたら誰だってそう思うよ。お兄さんも思ったよね?」


「……多少は思った」
「だよね〜♪」


「……それで、何故俺をパーティに?」


「それはさっき言ったじゃん、お兄さんが」
「呼び捨てでハヤテ」
「じゃあボクや姉ちゃんも呼び捨てにしてね、ハヤテがあの森に入ろうとしてたからだよ」


「……あの森に何かあるのか?」

「うん!実はあそこの叔母さんからクエストを受けてね。あの森にいるモンスターからアイテムを手に入れろ〜ってクエストで……って、ハヤテも知ってた?」
「当然だ」
「じゃあ分かるでしょ?ボク達と一緒にやろうよ!こういう探し物は大勢でやった方がいいって本に書いてあったしね!」


「……勝手にしてくれ」


「……キミって無愛想なんだね。」
「そうだろう、そうだろう、だから俺と組むのは」
「「やめないよ?」」


「……勝手にしてくれ」


 とうとう諦めが完全に着いたのか、ハヤテはそう言うと森の入り口へと歩いていった。
ユウキとランは当然ハヤテ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ