第36話 ゆれる世界(前編)
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」
アスラン
「ええ、情報はどうせ洩れるし、隠したい技術はブラックボックス化するので、構わないと言っていました。
それで本題なのですが、こちらを見て下さい。」
ユーリ
「これはニュートロンジャマー・キャンセラーの設計図、いや少しちがうな。」
アスラン
「新ニュートロンジャマー・キャンセラーです。
これだと核暴発事故を防げるし、核ミサイルに転用しても弾頭が爆発しないそうです。
具体的に説明されましたが概要しか解りませんでした。
ただNジャマー・キャンセラーを作った責任者には設計図と解説書だけで理解できると、
渡されました。それ以上詳細に記すと仕組みが地球軍の技術者にバレると…。」
ユーリ
「うん、理論的には問題ないようだな。しかし実物があれば直ぐに証明出来るのに。」
アスラン
「あのー…実は、ジャスティスに既に搭載されています。」
ユーリ
「…え?」
アスラン
「すいません。ジャスティスの搭載されていたNジャマー・キャンセラーが新しい物に替えてあります。」
ユーリはアスランとジャスティスを交互に2度見た。
ユーリ
「おっほん。もう一聞くがこれは実用ベースな物なのかね。」
アスラン
「はい、交換後に30分フル稼働しました。」
ユーリ
「ではフリーダムの核エンジンの投棄された映像が流されたが、本当なのか?」
アスラン
「映像にはジャスティスの指だけしか映っていませんが、投棄に立ち会いました。」
ユーリ
「…あぁえと、フリーダムは武装を減らして、バッテリー型に改修されたのか?」
アスラン
「…あの、…その、ブラックボックスでしたが、小型化された熱核タービンエンジンです。」
ユーリ
「まて、その熱核タービンエンジンは戦艦に積んでいる熱核タービンエンジンか?」
アスラン
「その熱核タービンエンジンです。」
ユーリ
「…あーそうか、熱核タービンエンジンか…。それで納得できる。
ミスリルのバルキリーがあれだけの性能を持っていたのか、謎の一つが解明出来た。
電磁伸縮炭素帯(カーボニック・アクチュエータ)が反応速度の謎か。ハァ…」
アスラン
「それほどの謎でしたか。情報撹乱に利用する筈だ。
電磁流体発電の流体が超電導素材でチョットジャスティスの性能より上というのは、大した事ないですね。」
ユーリ
「まて、もう一度言ってくれ。」
アスラン
「電磁流体発電の流体が超電導素材でチョットジャスティスの性能より上です。」
ユーリは格納庫にあったバケツを蹴飛ばした。
アスラン
「あっこれは、情報攪乱の一貫でしたか?」
ユーリ
「ハァハァ…、良く聞け!超電導素材を流体化するのが難しいんだ。
その話
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