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IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
6話『転校生』
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の実兄は奇跡的な勘違いをしたのだと理解した。

(教えるべきかな、これは?)

 何気にさっさと中学の頃には一夏と鈴をくっつけ様としていた努力していた秋八……その一点のみは警戒している鈴にも感謝されているし、四季が知ったとしても賞賛するだろう。……まあ、その裏には色々と彼個人のどす黒い思惑があっての事なのだが……。

「……一兄、多分その約束の意味って……日本風に言うと」

 彼女の反応を聞いた上での完全な推測だが……間違いなく甲言う事になるだろう。

「え……? そ、そうなのか?」

「うん」

 四季の説明を聞いて頷く秋八。横を見ると秋八の隣に立っていたジト目で箒も一夏の事を見ていたりする。

「一夏」

「お、おう。な、なんだ箒?」

「馬に蹴られて死ね」

 簡潔に言い切られる。続いて、

「乙女心をさっぱり理解していませんわ」

「セシリア、それが一兄が一兄たる由縁だ」

 呆れたように呟くセシリアに呆れた様に呟く四季。




 さて、時は流れ放課後……何となく帰る前に何か飲もうと自販機の所に行くと、半泣きの鈴とエンカウントした。

 無言のままジュースを買ってその場を離れようとする。……とりあえず、一夏の役目だと思って連絡して於こうとは思ったが。

「ちょっと、あんた! 女の子が泣いているのに何よその反応は!? 事情くらい聞く気無いの!?」

「いや、そう言うのは一兄の仕事かなーって」

「うぅ……」

 どうやら、半泣きの理由は一夏に有る様子だ。流石に此処で無視するのはどうかとも思うし、優しい詩乃の事だから彼女に知られたら間違いなく怒られる。そんな詩乃の姿を幻視してしまう。

 仕方ないとばかりに適当に一本飲み物を買うとそれを鈴に渡しながら、

「……とりあえず、事情くらいは聞いてやるから、話してみてくれ」

「……ありがとう。えっと、あんたは……」

「五峰四季。表むき三人目って事になっている男性操縦者。序でに一兄……織斑一夏の元弟」

「そう、あんたが一夏の言ってた」

 事情を聞くと一夏はあの後、一度会いに行ってクラスの面前で四季の推測が正しかったのか聞いたらしい。……そんな状況のために、つい一夏の問いを否定してしまったらしい。そして、とうの一夏もそれを素直に受け取ったと……。

(えーと、これってオレが原因? いや、一兄が問題なだけだよなぁ?)

 久し振りに再会した兄の鈍感振りが原因で何故自分がこんな事を思わなければならないのかとも思う。一度友人達相手に相談しようと固く心に誓う。主にデジモン関連とガンダム関連の友人達に。丁度詩乃も女子だけで遊びに行くと言っていた日が有るし、偶には男同士で集まるのも良いだろうと思う。

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