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IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
6話『転校生』
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 先ほど考えた考察を一夏にも分かる様に簡単に説明した後、『単に手続きの都合の可能性も有る』と付け加えておく。

「あら、でしたら私や四季さんの存在を危ぶんでの転入かしら」

「いや、なんでそこでオレの名が挙がるんだ?」

 主にクラス代表決定戦での大暴れくらいしか考えられる要因がないのだが、高々一クラスのイベント程度で話題になるとは思えない。

「あら、後存じないのですね? DEMのホームページで先日の試合の映像が無料で公開されてますわ」

「はぁ?」

 聞いていない。慌ててスマフォを取り出して義父に連絡しようとした所……丁度詩乃を抱きしめていた時間帯に不在着信とメールが一件入っていたのが気が付いた。不在着信の相手は義父であり、メールも当然同じ人物。内容は『編集が終ったから、クラス代表決定戦の映像をHPに公開する』と有った。

「しまった……その事についての連絡だったか……」

 要するに『お前の友達もお前の勇姿が見たいだろうから』と言う理由で編集するそうだが、態々呼ぶよりもプロモーションを兼ねた一般公開にしたそうだ。……当然、全員に連絡済とある。

「でも、転校生って言うのは気になる話だね」

 何時も通りの爽やかな笑顔を浮べてそう呟く秋八。その笑顔の奥では、

(彼女か。まあ、ぼくにはどうでも良い話だね。……寧ろ、ボクにとって必要なのは次の転校生の二人だよ)

「このクラスに転入してくる訳ではないのだろう? 騒ぐほどの事ではあるまい」

 そんな事を考えていた秋八とそんな秋八に対してそう言う箒……辛うじて間に一夏が入っている事で落ち着いた会話を交わしているが、険悪な空気は近寄りがたいものが有る。其処に平気で入れるダボダボの制服の癒し系の空気を纏った少女は大物なのだろう。間違いなく。

「織斑君っ、クラス対抗戦頑張ってね! 織斑君が勝つとクラス皆が幸せだよー!」

 そんな彼女を中心とした仲良し三人組が話しかけてくる。最初に一夏にそう言ったのは彼女自身。妙に言葉に熱が入っているのが印象的だ。

「今のところ専用機を持ってるクラス代表って一組と四組だけだから余裕だよ」

「織斑君が勝てばクラス皆が学食のデザート半年間フリーパスだもんねー」

「っ!?」

 『半年間学食のデザートフルーパス』と言う所で四季が反応する。

(……それは是非とも一兄には勝って貰わないと……)

「そう思うと四季くんが代表になってくれなかったのが残念だね」

 当然ながら四季が代表にならなかったのを残念がっている。


『その情報古いよっ!』


 そんな声が教室中に響き渡る。

「二組も専用機持ちがクラス代表になったの。そう簡単には優勝できないから」

「鈴…………?
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