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IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
6話『転校生』
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と改めて自覚する。
 詩乃を含めて周りいた者達全員からそれに気付かれていた。結局の所、四季にとって一番安心できるのは詩乃と一緒に居る時間である。そんな時間でさえ緩めずに居たのだから疲労は溜まる一方だろう。

 彼女に膝枕をして貰いながら休むように言われたのだから、遠慮なく休んでいる訳である。

(本気で転校したい……)

 それは無理な相談だと理解している。現状でも必要以上に千冬や秋八……序でに箒と関わらない為に色々と義父が政府や学園側と交渉してくれたのだ。それでも、入学までは取り消す事はできなかったのである。色々と無理は通したが、それでも政府側が絶対に譲れない点と言うのが『IS学園への在籍』なのだろう。

「本当に疲れてるみたいね」

「ああ……改めて実感した」

 そう言って詩乃に頭を撫でられる。いつもは逆なのだが……今はそれが心地良い。本来ならば彼女や仲間達と一緒の学園生活を楽しめるはずだったのだが、完全にISによって人生を狂わされた。

「……飛ぶのも好きだし、コイツの事は大事だけど……やっぱり嫌いだな」

 聞こえない様にそう呟くと、突然虚空に通信用のディスプレイが浮かび上がる。TORIを通じての緊急用の連絡手段なのだが、これが出来る者は限られている。

 何事かと思い意識を其方へと向ける。

『ハロハロー、しーくんのアイドル束さんだよー♪』

 唯一緊急用の連絡手段で普通に連絡してくる人が映し出されていた。それに呆気に取られる四季と詩乃……。

「…………た、束姉…………」

 辛うじてその一言のみ搾り出されたのだった。








現在のIS学園の教室……

「ふぁ……」

「五峰くんおはよー」

「おはよー」

 そう言って挨拶を返す。今でも他のクラスの者達からの注目は集めているが、同じクラスの生徒達からの反応は落ち着いたものになってきていた。

「ねぇ、織斑くん、五峰くん、転校生の話聞いた?」

「転校生? 今の時期に?」

「まあ、代表候補生って言うなら専用機の関係って可能性も有るけど……」

 一夏の疑問に四季が可能性を挙げる。四季の様にラボで毎日調整を行なっていれば話は別だが、専用機は大半がその国に於ける最高にして最新の技術が使われている。四季のHi−νガンダム・ヴレイブやセシリアのブルー・ティアーズ等は良い例だ。同時に世界でも希少なISのコアを当然ながら使っている。
 国外への輸送途中の強奪等の危険性を考えると直接扱う事の出来るパイロットに渡してから一緒に送り出すべきだろう。……護衛対象が護衛のための戦力と言う事が出来るのだし。

(……転校生か、確か束姉の頼みは……近々IS学園に転向して来るであろうドイツの代表候補の専
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