第1章
旧校舎のディアボロス
第9話 友達、できました!
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《セイクリッド・ギア》ってすごいもんなのか?」
「ああ。そもそも、治癒の力ってだけでも、相当希少なんだ。教会の連中は治癒の力は神の加護と呼ぶくらいだからな。それが、アーシアクラスのものとなればなおさらだ。さらに、その神の加護を失った堕天使たちにとっては余計にほしいものだろう」
神の加護ねぇ。悪魔の俺でさえ治療できちゃうのにか。
「それで、これからアーシアをどうするんだ?」
「匿う。堕天使たちには絶対に渡すわけにはいかないからな」
「ああ。当然だ!」
アーシアを絶対に渡すもんか!
「イッセーさん。明日夏さん。お気持ちは嬉しいですが・・・・・・これ以上、ご迷惑をおかけできません。私はこのまま、あの人たちのもとへ──」
「何言ってるんだよ、アーシア!?」
「私なら大丈夫です。この力がある限り、私が死ぬようなことは──」
「いや、あいつらのもとへ行けば、遅かれ早けれ、おまえは殺されるぞ」
「えっ?」
「なっ!? どういうことだよ、明日夏!? あいつらはアーシアの力がほしいから、一応はアーシアのことを大事にしてるんだろ!?」
フリード、あいつは別だろう。たぶん。
「単純だ。アーシアを連れているよりも、携帯性をよくする方法があるからだ」
「それって──ッ! ま、まさかっ!」
「ああ。あいつらの最終的な目的は、アーシアから神器を抜き取り、自分たちに移植することだ」
神器って、抜き取ることができるのか?
なら、いっそのこと、アーシアの神器を堕天使たちに渡しちまえば──。
「言っておくが、神器を抜き取られた所有者は命を落とすぞ。神器ってのは、所有者の魂と密接になっている、そういうものらしい」
「なっ!?」
「だから、アーシアを絶対にあいつらに渡すわけにはいかないんだ」
そういうことなら、なおさらアーシアを絶対に渡すわけにはいかない!
「でも、どうやってアーシアを守るんだ?」
明日夏、それに千秋も確かに強い。けど、堕天使一人ならともかく、堕天使複数だと、さすがの二人だって・・・・・・。
部長たちを頼るのも無理だろう。
「とりあえず、奴らには、アーシアが逃げて、この町のどこか、もしくは町の外にいるように誤魔化して、俺が匿っていることからは目をそらさせた」
「じゃあ──」
「そのまま、この町から立ち去ってくれればいいが、そうもいかないだろう。せいぜい、時間を稼げる程度だ。いずれ、バレる」
「じゃあ、どうすんだよ!?」
「落ち着け。そのときは、俺と千秋が奴らを倒す。千秋もいいな?」
「うん」
「でも、二人だけで・・・・・・」
「なに、やり
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