暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜赤と紅と緋〜
第1章
旧校舎のディアボロス
第9話 友達、できました!
[7/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ん?」

 そこには、アーシアがいた。

「──て、なんでアーシアがここに!?」

 しかも、千秋はなぜか、呆れたように嘆息していた。

「夜中に騒々しいぞ、イッセー」

 キッチンには、お湯を沸かしている明日夏がいた。


―○●○―


「日本のお茶は不思議な味がしますけど、とても美味しいです」
「日本人を代表して礼を言うよ」

 俺の隣でアーシアが明日夏の淹れたお茶に舌鼓を打ち、明日夏も礼を言いながらクールに自分の淹れたお茶を飲んでいた。
 とりあえず、俺も一口。
 うん、ウマい。朱乃さんが淹れてくれたのと負けてない。

「・・・・・・いや、副部長のほうが上だな」
「・・・・・・心読むなよ──て、そうじゃなくて!」

 俺は明日夏に詰め寄る。

「なんでアーシアがここにいるんだよ!?」
「あのあと、アーシアを連れて逃げたからだ」
「なんで、そんなことを・・・・・・?」
「あのとき、おまえ、俺に頼もうとしてただろ?」

 確かに、あのとき、明日夏にアーシアを助けてくれるように頼もうとしたけど、そうすると、明日夏の身が危険だと思って、結局言えなかった。
 まぁ、そういう素振りをした時点で、明日夏に伝わっちまったみたいだけど。

「先に部長たちを行かせたのも、アーシアを連れ出すためだ。あの場に部長がいたら、ややこしいことになっただろうからな」

 それもそうか。さっき部長にも「あなたは悪魔。彼女は堕天使の下僕。相容れない存在同士よ」って言われたからな。

「とりあえず、アーシアの無事がわかってよかっ──っ!」
「イッセー!」
「イッセー兄!」

 お茶を飲もうとしたら、激痛が走り、湯のみを落としてしまう。

「イッセーさん! 傷を見せてください!」

 アーシアに言われるがまま、俺は上着を脱いで、傷に巻いていた包帯を取る。
 アーシアが手のひらを傷に当てると、手から淡い緑色の光が発せられる。
 あのときの子供のケガのように、俺の傷がみるみるうちに治っていき、傷痕も残らないくらいすっかり傷はなくなってしまった。

「確か、足も?」

 そのまま、足のケガも治療してもらう。

「いかがですか?」
「えっとぉ──おぉ! 全然なんともない! おっ! 足も治ってる! すげぇ! すげぇよ、アーシア!」

 さっきまで激痛が走っていたのに、もう全然なんともなかった。

「大したもんだな。堕天使たちがほしがるのも頷ける」
「あいつらって、やっぱ──」
「ああ。おそらく、アーシアを引き入れたのは、その治癒の力──神器(セイクリッド・ギア)が目当てだ」

 やっぱり、そういうことなんだろうな。
 明日夏に尋ねる。

「やっぱ、アーシアの|神器
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ