第1章
旧校舎のディアボロス
第9話 友達、できました!
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「・・・・・・貴様、アーシア・アルジェントをどこへやった?」
「さあな」
ドーナシークが訊いてくるが、俺は適当にはぐらかす。
「正直に言ったら──」
「楽に殺すってか?」
「なっ!? うちのセリフ盗んなッ!」
「挑発に乗るな、ミッテルト」
「なに、少々痛めつけてやればすぐに吐くだろう」
堕天使たちはそれぞれの手に光の槍を持つ。
俺も雷刃の柄を握る。
「「「ハッ!」」」
堕天使たちが手に持つ光の槍を一斉に投げつけてくる。
「フッ!」
雷刃を抜き、俺は光の槍を弾き落とす。
「どうした? その程度か?」
「クッ!? 調子に乗りやがって!」
「落ち着け、ミッテルト」
「カラワーナ、ミッテルト、やむを得まい。アーシア・アルジェントは自力で捜すとしよう」
「チッ! 面倒だけど仕方ないわね」
どうやら、アーシアの居場所を吐かせるために、生かして倒すための手加減をやめたようだな。
俺はさらに気を引き締め、雷刃を構える。
堕天使たちは俺を囲いだし、ドーナシークが斬りかかってきた。
俺は雷刃でドーナシークの光の槍を受ける。
「ッ!?」
そこへ、ミッテルトと呼ばれた堕天使とカラワーナが、光の槍を投げつけてきた!
「終わりだ!」
ドーナシークはそれに合わせて、飛び退く。
「ッ!」
「「「何っ!?」」」
俺はその場で飛びながら身を捻って槍を避ける。
さらにそのまま、バーストファングを投擲する!
「フン!」
「同じ手など!」
「喰らうかってんの!」
堕天使たちは同じ轍は踏まないと、バーストファングを避けるが──。
ドォォンッ!
「「「っ!?」」」
堕天使たちの背後で爆発が発生し、堕天使たちを襲う。
元々、避けられるのは想定できた。それを逆手に取って、堕天使たちの背後でバーストファング同士が交錯するように投げつけたのだ。
俺は堕天使の一人──ドーナシーク目掛けて、飛び上がる。
そのまま、ドーナシークを斬りかかろうとした瞬間──。
「──ッ!?」
横合いから光の槍が飛んできた!
俺は慌ててそれを弾くが、ドーナシークには体勢を立て直されてしまう。
「ッ!」
俺は光の槍が飛んできたほうを見ると、そこには──。
「天野・・・・・・夕麻・・・・・・ッ!」
その容姿と名前は忘れるわけがない。イッセーを騙して近づき、殺した張本人。
俺の中で沸々と怒りが湧いて出てきた。
・・・・・・千秋のことを言えないな、俺も。
「久しぶりね? あなた
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