暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜赤と紅と緋〜
第1章
旧校舎のディアボロス
第9話 友達、できました!
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トニングスラッシュ》を突きつけていたからだ。

「おいおい、それは卑怯なんじゃないんですかぁ?」

 神父は相も変わらずの雰囲気だったが、明らかに余裕がなくなっていた。
 堕天使たちに至っては、ひどく焦燥に駆られていた。
 正直、賭けだったが・・・・・・こいつは、俺の予想は的中してそうだな。
 イッセーと千秋から、このシスターが回復系の神器(セイクリッド・ギア)を所持していることを聞いていた。そのシスターが堕天使のもとに来る。そして、その堕天使が未だにこの町に留まっている。さらに、いまの状況による目の前の堕天使たちの焦燥に駆られた姿。

(悪いな。もう少しだけ耐えて、怯えているフリをしててくれ)
(は、はい!)

 俺とシスターは堕天使たちに聞こえないように、小声で会話する。
 いまのこの状態は、シスターの了承を得たうえでの人質を取ったフリだ。
 まぁ、当のシスターはわけもわからずといった感じだがな。

「・・・・・・貴様、アーシア・アルジェントをどうするつもりだ?」
「ずいぶんとこいつの心配しているな? それとも、心配なのはこいつのことじゃなく、別のことだったりするのか?」

 カマをかけてみると、堕天使たちの表情に僅かな変化があった。
 いままでの反応から、俺は自分の予想にある程度の確証を持てた。
 なら、やることは決まったな。

「おい! 男が女を人質に取って恥ずかしくねぇのかよ! て、おい! うちを無視すんじゃねぇ、コラッ!?」

 ゴシック調の服を着た堕天使が挑発じみたことを言ってくるが、俺は無視する。

「とりあえず、この場は退散させてもらうぜ」
「待て! アーシア・アルジェントを連れてかせはせん!」

 堕天使たちが身構える中──。

「じゃあな」

 俺はあるものを取り出し、それを床に叩きつける!

 カッ!

 瞬間、部屋に閃光が走る。
 これは、特殊な閃光弾で、叩きつけるなどで衝撃を与えることで、閃光を放ち、相手の視界を奪うものだ。さっきの神父たちから奪ったものだった。

「「「「ぐっ!?」」」」

 不意討ちでくらった堕天使たちや神父は、閃光で視界を潰される。

「キャッ!?」

 俺はそのスキに、シスターを担ぎ、俺が空けた壁の穴から外へ飛び出し、その場から駆け出す。


―○●○―


「あ、あの、ここは?」
「俺の家だ。とりあえず、入れ」

 シスターを連れてやってきたのは、俺の(うち)だった。
 中に入り、とりあえず、シスターをリビングで待たせ、俺は服を取ってきてシスターに渡す。

「姉貴のお古で悪いが、とりあえず、これに着替えろ。そんな格好じゃ、動きにくいだろう?」

 俺はシスターが着替えるために、廊
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