第1章
旧校舎のディアボロス
第9話 友達、できました!
[2/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
トニングスラッシュ》を突きつけていたからだ。
「おいおい、それは卑怯なんじゃないんですかぁ?」
神父は相も変わらずの雰囲気だったが、明らかに余裕がなくなっていた。
堕天使たちに至っては、ひどく焦燥に駆られていた。
正直、賭けだったが・・・・・・こいつは、俺の予想は的中してそうだな。
イッセーと千秋から、このシスターが回復系の神器を所持していることを聞いていた。そのシスターが堕天使のもとに来る。そして、その堕天使が未だにこの町に留まっている。さらに、いまの状況による目の前の堕天使たちの焦燥に駆られた姿。
(悪いな。もう少しだけ耐えて、怯えているフリをしててくれ)
(は、はい!)
俺とシスターは堕天使たちに聞こえないように、小声で会話する。
いまのこの状態は、シスターの了承を得たうえでの人質を取ったフリだ。
まぁ、当のシスターはわけもわからずといった感じだがな。
「・・・・・・貴様、アーシア・アルジェントをどうするつもりだ?」
「ずいぶんとこいつの心配しているな? それとも、心配なのはこいつのことじゃなく、別のことだったりするのか?」
カマをかけてみると、堕天使たちの表情に僅かな変化があった。
いままでの反応から、俺は自分の予想にある程度の確証を持てた。
なら、やることは決まったな。
「おい! 男が女を人質に取って恥ずかしくねぇのかよ! て、おい! うちを無視すんじゃねぇ、コラッ!?」
ゴシック調の服を着た堕天使が挑発じみたことを言ってくるが、俺は無視する。
「とりあえず、この場は退散させてもらうぜ」
「待て! アーシア・アルジェントを連れてかせはせん!」
堕天使たちが身構える中──。
「じゃあな」
俺はあるものを取り出し、それを床に叩きつける!
カッ!
瞬間、部屋に閃光が走る。
これは、特殊な閃光弾で、叩きつけるなどで衝撃を与えることで、閃光を放ち、相手の視界を奪うものだ。さっきの神父たちから奪ったものだった。
「「「「ぐっ!?」」」」
不意討ちでくらった堕天使たちや神父は、閃光で視界を潰される。
「キャッ!?」
俺はそのスキに、シスターを担ぎ、俺が空けた壁の穴から外へ飛び出し、その場から駆け出す。
―○●○―
「あ、あの、ここは?」
「俺の家だ。とりあえず、入れ」
シスターを連れてやってきたのは、俺の家だった。
中に入り、とりあえず、シスターをリビングで待たせ、俺は服を取ってきてシスターに渡す。
「姉貴のお古で悪いが、とりあえず、これに着替えろ。そんな格好じゃ、動きにくいだろう?」
俺はシスターが着替えるために、廊
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ