暁 〜小説投稿サイト〜
IS 輝き続ける光
二人の専用機
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……防御性に何がありすぎるだろう!?絶対防御に頼りすぎだ)ま、まあ良い飛べ」

言われて直ぐにセシリアは飛び上がった、流石代表候補生と言わしめる反応速度と上昇速度だがそれ以上に閃輝と咲夜の反応速度が早かった。"飛べ"という命令が出た瞬間には空へと飛び上がり空を飛行している。それは人間が出来る反応速度なのかという次元の早さ、これも能力が関係している為に早まっている。

「あらあら流石に御早いですわ、私程度では相手にもなりませんわね」
「この程度朝飯前よ」
「この位出来ないと、対処出来ないような主が居たからな」

操縦者間でしか通じないプライベートチャンネルで話しかけてくるセシリア、恐らく出るであろう幻想郷の事を気遣っての行動。それを受け取りつつ咲夜が仕える主を引き合いに出す閃輝。

「そんなに恐ろしい方なのですか?」
「いえお嬢様は素晴らしい方よ、唯お子ちゃまで負けず嫌いで扱い易いだけの吸血鬼よ」
「吸血鬼ですの、それはそれは。吸血鬼の従者は大変と聞きますのに、凄いですわ」
「っていうか咲夜さん一応レミリアの従者なんだからそんな事言っちゃ駄目でしょ」
「いいのよ偶には羽目を外さなきゃ。この前だって妹様にプリン食べられたって理由だけで紅魔館を半壊させたんだから」
「おいおいんな事あったんかい」

忠誠を誓っている割に発言があれなのは仕様である。幾ら忠誠を誓っていようと主人の行動が可笑しかったら呆れるような物なら呆れるし幻滅もする。それすらしなかったらそれは忠誠ではなく洗脳と同じである。そして指定された高さまで上がるとそこから急降下及び急停止を指示される、目標は地面から10センチの所での停止。

「では私は先に行かせていただきますね」

一足先に降下して行くセシリア、一気に降下し目標である10センチでピッタリ停止する。それを見届けると二人は改めて彼女が代表候補生である事を思い知らされた。

「んじゃ」
「一緒に行きましょう」

同時に空気を蹴るように加速し一気に急降下して行く、そのスピードは最早流星に見間違うほど。クラス中の生徒は身を瞑り千冬も思わず衝撃に備えたが衝撃なんて一切訪れずやってきたのは肌を撫でるような風のみだった。

「お見事ですわ。矢張りこういう物は思いっきりやるに限るのですね」
「唯目標だけを設定されただけだからだな、それに従うだけじゃ面白く無い」
「こういった風にやるのも人生を楽しむ秘訣よ」

閉ざされた視覚、そこへ入ってくる声は緩やかで穏やかな物。ゆっくりと目をあけて見るとそこには平然と逆さになりつつ会話をしている閃輝と咲夜の姿があった。しかも目標と指定した10センチにピッタリと位置しながら。

「お、お前達は何をやっているんだ?!」
「何ってアンタが指示したから急降下からの
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