暁 〜小説投稿サイト〜
衛宮士郎の新たなる道
第18話 武神と軍神
[2/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
上でここまで見下される台詞など、百代は言われた事が無かった為についにキレた。
 心は冷めて冷酷に、激昂を力に変換して、それこそ敵を滅ぼす拳を振るいに行く。

 「川神流――――富士砕、きっ!?」

 百代の富士砕きは今までのどの富士砕きよりもフォームが美しく、力は一切の加減のない威力だった――――が、決まらずに百代は驚いた。
 正直認めたくないが、相手は今までにない強者だからこそ防がれる事もあるだろう。躱される事もあるだろう。だがこの怪人はあろう事か自分と同じ川神流(・・・・・)のそれも富士砕き(・・・・)で応戦せて来たのだ。

 「クッ!?」

 拳と拳が正面から衝突しあい、百代だけが衝撃に耐えきれず後退するも、瞬時に自分の体を止めて大技を打ち出す。

 「川神流――――」
 『フッ』
 「――――致死蛍っ!?」

 またも同じ川神流の技で正面衝突し、百代が後退する。

 「お、前っ!如何して川神流の技が使えるっ!!」
 『何の話だか?』
 「惚ける気か!」

 再び正拳の連打。
 その一発一発が大砲クラスであり、掠めただけでも大ダメージだが、ラミーはそれらすべてを一切無駄なく最小限の動きだけで躱し続ける。
 だがその連打は単なる囮。

 「ラァッ!」
 『ほぉ?』

 百代は正拳の連打を囮にして、その体勢から器用にラミーを蹴り上げる。
 しかしラミーも瞬時に蹴り上げに気付いて踏みつけるように蹴りを止めるが、百代は強引に力任せにそのままラミーを宙に打ち上げた。

 『ごり押しとは、武神の名に恥じる蹴りだな』
 「負け惜しみだな、コスプレ!川神流――――」

 いつの間にか溜めていた膨大な気、が光輝いたまま形となって百代の右手に収束されて、それを宙に投げ出されているラミーに撃ち放つ。

 「――――星殺しぃいいいいいいいぃいいいいっっ!!!」

 過去最大出力の極太ビーム(星殺し)は、ラミー目掛けて一直線に貫いて行く。
 だが――――。

 『こんなものか』
 「はぁああっ!?」

 ラミーは極太ビームを蹴りで、あさっての空へ打ち上げた。
 そのせいで積もっていた雲が霧散して晴れやかな空へと変わった。

 「クッソォオオオ!!」

 あれで決まったと思われた一撃を捌かれて悔しそうに吠えながら、百代は自分も宙に舞い上がりラミーにまた連打を繰り出していく。
 しかし宙だと言うのにラミーはそれを躱して行く。

 「何故攻撃してこない!」
 『だから手加減を・・・』
 「躱すしか能がないのかっ」
 『ふむ・・・・・・では、お言葉に甘えて』

 ラミーはマントの中から左手を徐に出して、掴むように手を曲げる形を取ったその時――――。

 (かかっ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ