第1章 スタンダード次元篇
ペンデュラム召喚
第3話 唸る怒涛の炎撃 リボルバー・エッジ・バーミリオン・ドラグーン
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チャンピオンは夢だったけど──」
遊矢は机に置かれたペンデュラムを手に取り、目の前で揺らす。
「でも、ペンデュラム召喚は夢じゃない」
あの後、遊矢はペンデュラム召喚をものにするため、龍牙と権現坂の助けを借りながら夜通しで練習を行い、ついにペンデュラム召喚をマスターしたのだった。
「ペンデュラム召喚があれば、俺はもっともっとたくさんの皆をデュエルで笑顔にできる! きっと! きっと、父さんみたいに!」
「気合い入ってるな、遊矢」
「ああ!」
そんな気合いを入れる遊矢のお腹からマヌケそうな音が鳴る。
「あはは??????」
「まずは腹ごしらえだな。腹が減っては、戦はできんってね」
龍牙と遊矢は着替え、朝食を食べるため、リビングへと向かう。
そんな龍牙と遊矢のもとに一匹の犬と猫が駆け寄る。
「アン! コール!」
「よっ、二人ともおはよう」
犬がアン、猫がコールという名前で、ニ匹とも遊矢が飼っているペットだった。
「アン、おまえ重くなったな。母さんが拾ってきたときは、手のひらに乗るくらい、小ちゃかったのに」
「はは。いまじゃ、すっかり大きくなってるな」
このニ匹は、もともとは野良で、遊矢の母、榊洋子が拾ってきたのだ。
洋子は面倒見がいい性格で、こういうのを放っておけないのだ。龍牙が泊まることにも、快く承諾してくれた。
「やっぱりお腹空いてたんだぁ。ほら、いっぱい食べていいからね」
一階のリビングから件の洋子の声が聴こえてきた。
「母さん、また何か拾ってきたのか?」
「口ぶりから察するにそうじゃねぇか?」
二人はポールを伝い、一階に降りる。
「あっ、師匠!」
そこには洋子が出したパンケーキを食べる水色の髪を頭のてっぺん付近で結った人懐っこそうな少年がいた。
「なんでおまえが!?」
少年を見た遊矢は、声を荒らげて少年に詰め寄る。
「いやー、なんか、家の前をウロウロしてたからさぁ。あたしってば、お腹空いてそうな子を見ると、つい拾っちゃうのよねぇ」
「??????いや、人間拾っちゃダメだろ」
「けど、この子、あんたの弟子なんだろ?」
「違う!」
「ええぇぇぇ!?」
「ええ、じゃない!」
この少年、名前を紫雲院素良という。
遊矢がペンデュラム召喚をマスターしてまだ間がないあるとき、沢渡シンゴというLDS所属のデュエリストが遊矢に接触してきた。目的は遊矢が持つペンデュラムカード。
そのため、遊矢や龍牙、柚子、アユ、フトシ、タツヤの六人をLDSに招き寄せ、沢渡は遊矢からペンデュラムカードをだまし取るのだった。
龍牙は何かあると沢渡を警戒していたが、LDSの施設の豪勢ぶりに目を奪われ迷子
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