暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王ARC―V 〜二色の眼と焔の武装〜
第1章 スタンダード次元篇
ペンデュラム召喚
第3話 唸る怒涛の炎撃 リボルバー・エッジ・バーミリオン・ドラグーン
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「ふわぁぁ??????」

 龍牙は大きなあくびをしながらベッドから起き上がる。
 ここは遊矢の家。なぜ龍牙がここにいるのかというと、話は数日前に遡る。
 突如襲来した不良デュエリストたちを撃退した龍牙は、エクシーズ召喚をどこで習ったのかと訊かれた際に、龍牙は過去の記憶がないと答えた。

『『『『『『『ええぇぇぇっ!?』』』』』』』

 それを聞いた遊矢たちは仰天して、大声をあげてしまう。

『そんなに驚くことか?』

 龍牙は内心で「大袈裟だなぁ」と思いながら、首を傾げながらヘラヘラと笑う。

『いやいや! なんでそんなに平然としてるんだよ!? 記憶がなくなってるんだろう!?』
『普通はもっと焦ってるところでしょう!』

 あまりにも平然としてる龍牙に、声を荒らげてツッコむ遊矢と柚子。

『つってもなぁ??????焦ってもどうしようもねえし。ほっとけば、そのうち戻るだろうと、それならいっそ、気楽にしてようかなぁって』
『??????お気楽すぎるだろ??????』

 龍牙のお気楽っぷりに、遊矢たちはなんとも言えないような視線を向けてしまう。

『というか、龍牙。記憶がないなら、もしかして行くあてって──』
『ああ。もちろんないぜ』

 ケロッと言う龍牙。

『??????そんな、あっさりと??????』
『まぁ、デュエルではよくあることだろ?』
『いや、ないよ! あってたまるもんか!』

 遊矢の過去最大ともいえるツッコミが炸裂した。
 記憶喪失の当の本人があまりにも気にしてなさすぎるため、遊矢たちももう、追求するのをやめてしまった。

『じゃあ、龍牙。これからどうするんだ? というか、いままでどうしてたんだ?』
『とりあえずは、いま泊まっている安いホテルにしばらくは滞在するつもりだが』
『お金とか大丈夫なのか?』

 遊矢の問いに、龍牙は渋い顔をする。

『正直、厳しいところだ』

 そんな龍牙に遊矢はある提案をする。

『ならさ──』

 行くあてのない龍牙を遊矢は自分の家に泊まるように提案し、龍牙はその好意に甘えて現在に至る。

『うわああああああああっ!?』
「ん?」

 貸し与えられた部屋を出た龍牙の耳に、遊矢の叫び声と何かが落ちた音が遊矢の部屋から聴こえた。

「遊矢?」

 龍牙は遊矢の部屋の中をのぞき込む。そこには、ベッドから転げ落ちたであろう遊矢がいた。

「うぅん、夢???????」
「大丈夫か、遊矢?」
「??????ああ、大丈夫だ」

 龍牙は手を差し出し、掴んできた遊矢の手を引っ張って、遊矢を起き上がらせる。

「どんな夢を見てたんだ?」
「俺がペンデュラム召喚を使ってデュエルチャンピオンになった夢。
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