『Carry』
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君の声なら真っ直ぐ此処に刺さってる。
大事なものを失うと知りつつ、其れでも僕を突き動かす悲しき声。
一度きりの人生、失敗まみれの人生。
君の為に失うものが在っても仕方ないこと。
永遠に葬るには覚悟が必要。
時間は待ってくれず、其の瞬間は迫った。
選択の余地など最初からない。
君は黙って頷く。
本当のこと言うと僕も悲しい。
どちらかなんて選びたくなかった。
秤に掛けたくなかった。
同じで在りたかった。
時間と共に変化してく中身。
変化してった君。
本当に悔しかったんだ。
失いたくなかった。
より正義を貫く為、君を失うなんて事、在ってはならなかった。
何があったか思い出したくもない。
今でも涙枯れないよ、悲しいくらいに...
忘れてなんかない。
よく夢で会うじゃない。
嬉しいよ。
さぁ僕を連れてって。
ひと思いにやっていいよ。
柵だらけの此の躰を切り刻んで。
どうせろくでもない人生だったし最期だってそんなもんだよ。
もう正義がなんで在ったって僕は何も出来ないだろうから...。
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