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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第六十七話 体調が悪くても無理をしなくちゃいけない時もあるのです。
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していた敵側はあたかも油の川に足を踏み入れたような格好になってしまった。もしこれが無音の宇宙ではなかったならば、轟音とともに発火する火の咆哮と阿鼻叫喚の叫びが聞こえただろう。巨大なエネルギー流の川は一瞬にして火の龍となって敵軍を飲み込み始めたのである。
その時ラインハルトはすかさず左翼部隊のイルーナ艦隊に指令し、背後からの全面攻勢を指令した。まさにこれが彼の待っていた瞬間だったのである。
「今だ!!全艦隊敵を包囲殲滅せよ!!」
ラインハルトの号令一下、メルカッツ艦隊も、ヒルデスハイム伯爵らの艦隊も、ロイエンタール、ミッターマイヤーら諸提督の艦隊も全力を挙げてこのもだえる敵に襲い掛かった。バイエルン候エーバルト艦隊もブリュッヘル伯爵艦隊もこれによってしたたかな損害を被ることとなったが、それでも統制を保っているのはさすがであった。
だが、イルーナ艦隊を除く諸艦隊はエネルギー流に巻き込まれないように長距離からの砲撃に徹せざるを得なかったため、結果として敵は損害を出しながらも包囲の一画をけ破って脱出することに成功したのである。
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