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IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
5話『クラス代表決定』
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話しかける武者頑駄無。今日の教官役の二人から注意を受けながら、詩乃から渡されたタオルで汗を拭うとスポーツドリンクに口を着ける。

 よく気が付く恋人に礼を言いつつ、もう一機の専用機の最大のコンセプト……『攻撃力特化』を思い出す。零落白夜(改)こそ後付だが元々着けていたシステムと合わせる事で一撃での破壊力を爆発的に高める事ができる。
 そのシステムの調整の為に此方はヴレイブよりも長い調整期間を必要としている。

「試合とは言え実戦の後ですからね、休息は必要ですよ。特に貴方の場合は精神面での休息が」

 そう言って騎士ガンダムは微笑を浮べると、

「今は、大切な恋人と一緒に過ごした方が良いですよ。貴方にはそれが一番安らげるはずですし。長く貴方を知っている者なら……誰でも心配する顔をしていますよ」

 そして、『友人達も心配していましたよ』と付け加えられた騎士ガンダムのその言葉で、その日の訓練は普段よりも早い終了時間を迎えるのだった。

 先日の宣戦布告が原因だろう。いや、もっと言えば根本的な元家族……特に千冬や秋八との再会が思ったよりも四季の心には負担だったのだろう。
 秋八はともかく騎士ガンダムほどでは無いが千冬相手には今のままでは勝てない。決別すると言う意味でも己の手で勝利する必要があるだろう。だから、まだ出来るのは宣戦布告だけだ。

「ほら、行くわよ、四季。今はもう少し休みなさい」

 予め騎士ガンダム達と相談していたのであろう詩乃が彼を引き摺ってアリーナを後にする。そんな二人の様子を騎士ガンダムと武者頑駄無は微笑ましく見守っていた。

「さて、私達からも何かお祝いを挙げた方がいいですね」

「おお、それは良い考えでござるな」

 その日、IS学園二新たな来訪者を迎えた夜の四季達の光景だった。


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