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IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
5話『クラス代表決定』
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る四季に向かって微笑んでみせる。一国の代表候補として積み重ねてきた技量は十二分にあると言う事だろう。

「流石だな。次はオレか」 

 そのままブースターを全開にして急加速、最高速度を殺さずに体制を建て直し、そのままジャスト10cmで完全停止する。
 ……この辺は教官の癖がうつったのか、墜落するレベルでの急加速をしてしまう悪い癖がある。まあ、その一点に於いては死ぬ気で練習して完全停止と着陸は出来るようになった。毎回墜落現場を見せられていれば反面教師扱いされても無理は無い。

 G−アームズ空戦部隊隊長ガンセイヴァーΖ……空戦部隊として致命的な着陸下手の弱点を持つ。

「ジャスト10cm……とても素人だったとは思えんな」

「あら、肩にそんなエンブレムって有りましたっけ?」

「ん? ああ、昨日クラス代表決定戦での三連勝のお祝いにって」

 四季の技量の高さに千冬が感心していると、彼の近くに居たセシリアが四季のヴレイブの肩にあるエンブレム……G−アームズのエンブレムに気が付く。
 クラス代表決定戦での……フィン・ファンネル二つを壊してしまったマイナス点は有ったが、三連勝に対するお祝いとしてコマンドガンダムから貰ったG−アームズのエンブレムである。
 なお、マイナス点の為にパーソナルマークとして用意されていたギルモンとデュークモンをイメージした槍と龍のエンブレムはお預けになった。

 そんな会話を交わしていると彼等の後ろで二つ衝撃音が響き渡り、グラウンドにクレーターが二つ開いていた。

「……セイヴァー隊長を見ているようだ……」

「セイヴァー隊長?」

「オレの教官で、着陸での反面教師」

「反面教師……ですか?」

「致命的なレベルで下手なんだよ……着陸。一兄達と同レベルで」

「そ、それは……」

 四季の戦い振りを見ているだけで十分に彼を指導したガンセイヴァーの技量の高さは面識のないセシリアにも理解できるが、其処まで着地が下手なのはだと言われてもとても信じられない。

「天は人に二物を与えない物ですのね……」

 四季の説明にセシリアはそう呟いたのだった。何者にも欠点や弱点が有り、ガンセイヴァーのそれは着陸なのだろうと考える事にした。……人では無く正しくはガンダムなのだが……。

「馬鹿者共、誰が地上に激突しろと言った? グラウンドに穴を開けてどうする。自分達で責任を持って元に戻せ」

「「……すみません」」

 クレーターの奥に居る一夏と秋八の二人に対して千冬の言葉が響く。それに対して声を揃えて謝る二人だった。

 まあ、そんな形で授業は先に進んでいく。流石に授業中は時間が惜しいのでグラウンドの穴埋めは後に廻されたが。

「織斑兄、武装を展開しろ。それ位は自在
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