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IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
5話『クラス代表決定』
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と思ったからね」

 四季の専用機の兄弟機と言う点で秋八が驚愕する中、セシリアと秋八がそれぞれの辞退の理由を述べる。

「最も実力の有る四季さんが辞退なされる以上、四季さんとあそこまで戦えた一夏さんを私も推薦させていただきました」

 土壇場でイグニッション・ブーストを閃きだけで使って見せたのだから、才能面では十分だろう……。

「いやあ、セシリア分かってるね!」

「そうだよねー。折角世界で三人だけの男子が居るんだから、同じクラスになった以上持ち上げないとねー」

「私達は貴重な経験を積める、他のクラスに情報が売れる。一粒で二度美味しいね、一夏くんは」

 大半の生徒は一夏の代表就任を喜んでいるが中には、

「四季君のほうが強いんだから、四季君がクラス代表になるべきなのに!」

 と言う反対の声もある。……が、

「秋八くんは……その、ねぇ?」

「なんだか期待はずれって言うか……ねぇ」

 秋八だけ僅かに納得……失望の混ざった声が出ている始末である。

(ちぃっ!)

 そんなクラスの失望の声に機敏に反応しているが、それは表には出さず。

「ぼくもクラス代表の仕事は協力するし、ISの特訓にも協力するよ」

「そうか。悪いな、放課後はオレは暫く用事があるんだ」

「君もクラスの仲間なんだから、少しは協力したらどうだい?」

「……クラス代表決定戦の影響で、もう一機の専用機の開発が遅れててな……暫くそっちに参加する必要が有る」

 本来なら、一週間遅れで渡される筈だったもう一機の専用機。Hi−νガンダム・ヴレイブとは違うタイプの機体であり、クラス代表決定戦で入手した零落白夜のデータから製作予定の改良型零落白夜(仮名)を試験的に搭載した機体となる予定だ。
 運用目的がヴレイブとは違うので其方は高い攻撃力を必要としている。対IS用の機能として採用されたのが零落白夜のバリア無効化能力だ。


『もう一機の専用機!?』


 その言葉に絶叫が湧き上がる。中には『ずるい』と言う声も沸きあがるが、それはそれ……『次の量産期の原型機(オリジナル)だから』と言っておく。これも四季に与えられたテストパイロットと言う肩書きゆえの特権と義務となる。

 まあ、『四季さんとご一緒できなくて、残念ですわね』と呟いているセシリアについては可哀想としか言えないが。
 彼女自身四季が初恋の相手である『騎士王』と呼んでいる少年と同一人物と確信しているが、それ以上に己の専用機であるブルー・ティアーズのBIT兵器の発展系のファンネルを自分以上に使いこなしている四季に指導して貰いたいと思っていた部分もある。
 初恋の相手(かもしれない)と一緒に居られる事と技術の向上……その両方が望める、正に一石二鳥
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