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IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
4話『決別への宣戦布告』
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はどうだ? セシリアに勝てたのは運が良かったから……そんな周囲の視線が突き刺さる。見下すのは己のはずなのに……。その原因は分かっている……四季だ。四季が自分よりも先にセシリアを相手に圧倒的な勝利をして見せたから秋八の勝利は誰も評価してくれていない……。
『試合開始』
そんな事を考えながら秋八がピットに入ると丁度四季と一夏の試合が開始された。憎悪を浮べながら一夏と対峙しているHi−νガンダム・ヴレイブを憎悪の篭った視線で睨み付ける。
(そうだ……こんな役立たずじゃなくて、神様からの特典で貰える筈だったISだったら勝てていたんだ!!! ぼくがあの屑に負けたんじゃない……黒式がHi−νガンダムに負けただけなんだ!!! こんな物が最強のガンダムの一角に勝てるわけが無いんだ!!!)
アリーナ
「ウォォォォォォォォォオ!!!」
開始早々一夏は真正面から突っ込んでくる。それを一瞥しながら四季はビームライフルを収納、バックパックからブレードを手に取り、それを迎え撃つ。
(……どうしようか?)
何一つ恨みも無く……寧ろ、数少ない味方だったと言える相手との試合。四季としてはどう戦うべきかと戸惑いを覚えていた。
最小限の動きだけで一夏の剣を避ける。訓練の相手が『英雄』と呼べるガンダム達……彼らを相手にISを使って特訓を繰り返してきた四季とこの日まで剣道しかしていない一夏との間では大き過ぎる差がある。
フェイントも無く正面から向かって来るだけの技は騎士ガンダム程の鋭さも無く簡単に避けられる。受け止めてみた一撃も武者頑駄無程の重さも無く、コマンドガンダムの様な接近する事を許さない針の穴を通す精密さと嵐の如き激しさを持った攻撃も無い。
……何気に今まで格上と同格相手の試合や訓練が多かったために格下相手の戦いに熟れて居ないのだ。
(……さっさと終らせるか)
秋八との試合で既に宣戦布告は終った。……寧ろ、相手のギブアップの判断が早かったためにトドメの一撃まで持って行けなかった事は、四季としては不本意以外の何物でもない。
過去との決別の為の宣戦布告……仲間達と共に先に進む為にも、大切な人と一緒に未来に向かうためにも……捕われている過去と決別する為の宣戦布告だったのだが……残念ながら不完全に終ってしまった。
此処で一夏相手にそれをやって宣戦布告しなおす……それは単なる八つ当たりになってしまうと考えて早めに試合を終わらせようと考えた。
その為に上段からの一夏の一閃を避けて箒との試合で見せた七星天剣流の技を使う。
「“回羅旋斬”!!!」
「っ!? うわぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」
咄嗟に雪片を盾にして四季の必殺の一撃を防いで見せるが、衝撃ま
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