暁 〜小説投稿サイト〜
IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
3話『青い雫と青き勇者』
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ウンスは、
《勝者、五峰四季!》
セシリアのブルー・ティアーズのSEが0になった事を宣言し、四季の勝利のアナウンスが響き渡る。
「な……何故、SEが減ってないんですの!?」
「オレのフィン・ファンネルも全部で六機あったって所だな……直撃しなけれゃダメージも少ない」
四季はミサイルの直撃前にフィン・ファンネルをそれを使って防いだと言う訳だ。四季がセシリアへと視線を向けてそう宣言すると、
(マズい!)
ブルー・ティアーズが解除され、SEが0になって装備解除されたセシリアが落下し始める。
彼女が地面に落下する前に、四季は地面ギリギリでセシリアをお姫様抱っこの形になる様に受け止める。
(……詩乃に知られたら殴られそうな気が……)
妙にセシリアをお姫様抱っこする姿が様になっているのは、何気に詩乃さん相手に良くやっているからだとか……助けるためとは言え他の女性相手にお姫様抱っこしたと言う事が知られたら殴られそうだな、と思う。
装甲に包まれた表情はそんな未来を想像して苦笑してしまっているのだが……体制的にセシリアの方へと視線が向かっている為に傍から見れば絵になっている。
「このままピットに運ぶからじっとしていてまれ」
「はっ、はい」
そんな四季の心情も知らず、傍から見れば青い甲冑の騎士に抱かれたお姫様な構図。セシリアは四季へと向けて、思いっきり熱い視線を向けていた。
(ああ……やっぱり、子供の頃に読んだ物語の騎士様みたい……。貴方でしたのですね、あの時の……私の……騎士王様)
セシリアの記憶の中に有る初恋の相手……四季がエルガとの闘いの中で土のエレメンタルの神器を手に入れた戦いの中で彼女を助けた日……彼女にとっての初恋の始まりとなった日と合致する。
四季がピットまで彼女を運ぶと、30分ほどの休憩を挟んで次の一夏とセシリアの試合になるらしい。
……まあ、それはそうと……
「やば……フィン・ファンネル壊れたって知られたら司令官に怒られる……」
フィン・ファンネルを盾にしただけとは言え落された事をしられたら、と考えてこの先に待っている未来を想像して頭を抱える四季の姿があったとか。
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