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宇宙戦艦ヤマト2199 元爆撃機乗りの副長 3
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るしな」

「ならお言葉に甘えて休ませてもらいます」

「おう、ゆっくり休め」












「これがエンケラドゥスか」

「なんだか割れた鏡餅みたいだな」

「周りの衛星の潮汐力によって間欠泉が起こり、あのような形になっているんだよ」

「森君、これってライブ映像?」

「そうですが、どうかされましたか?」

「いや、何か動いた気がしてな」

「レーダーには特に反応はありません」

「映像ヲ解析シマシタガ問題ハ見当タリマセンデシタ」

「気のせいか。変なことを言ったな」

「副長、資源の採掘は副長がいなくても大丈夫だ。休みたまえ」

「……そうですね。すみませんが休ませていただきます。技師長、積み込みにはどれぐらい時間がかかる?」

「コスモナイトだけなら4時間程度、他にも有用な鉱物を満載するなら半日と見ています」

「満載しておこう。ワープと波動砲のテストだけでこれなんだ。物資は多い方がいい」

「了解しました」

「頼むよ」

ブリッジから出て、医務室に向かう。

「佐渡先生」

「お〜う、永井君じゃないか、またビタミン注射か?」

「いえ、こっちのお誘いで」

引っ掛ける仕草で全部が伝わる。

「そうか、そうか、最近飲んどらんのじゃろう?」

「まあ、責任重大ですからね。ひよっこ共を一人前に仕立て上げないといけないので。オレ自身も色々勉強しないといけないので。おっと、ありがとうございます。どうぞ、返盃です」

盃を受取、注がれた分を一気に飲み干して返盃する。

「うんうん、相変わらず良い飲みっぷりじゃのう」

「人生の相棒ですからね」

そのままスルメと最近の出来事をつまみに酒を飲んでいると爆発の揺れを感じる。すぐさまお馴染みのアルコール分解酵素入りの栄養ドリンクを飲みブリッジ、ではなくコスモゼロの格納庫に走る。途中のロッカールームでメットを回収して格納庫に入り、2号機に駆け寄る。飛び乗ってS.I.Dを立ち上げ発進準備を整える。そうしている間に航空隊の常装を着た誰かが格納庫に現れる。体格から見て女だが、航空隊に女はいない。ご丁寧にバイザーを下ろして顔を隠しているが今は気にしないでいてやろう。

「そこのお前、こいつはじゃじゃ馬だ。自信はあるのか?」

その問いに首を縦に振るので2号機から降りる。

「こっちは一切の調整をやってない。1号機は古代君が調整しているからそっちはオレが乗る。許可はこっちで取ってやるから準備していろ」

1号機に駆け乗りS.I.Dの起動とブリッジに通信を入れる。

「こちらサーカス1、副長の永井だ。状況を知らせろ」

『副長!?何をなさってるんですか』


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