宇宙戦艦ヤマト2199 元爆撃機乗りの副長 3
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らこそバックアップを取らせてるんだ。いざとなればオレが撃ち抜く」
「それは分かっています。そんな機会は訪れてほしくありませんが」
「当たり前だ。そんなものは映画だけで十分だ」
「そうですね。そう言えば副長はスタントマンでしたね」
「基本はパイロットだが多少のアクションもやらされる。無論、空中でのだがな。スカイダイビングで雪山に降り立って、そのままスケボーで雪山を駆け下りるとかだな。CGを使っていないのが売りの映画ではよくうちの会社が使われていたからな。そこそこ有名だったんだけど、とにかく給料が安くてな。副業に超人番付的な大会に顔を出してなんとかやってたぐらいだ」
「懐かしいですね。親友はそういうのが好きでしたから」
「そうか」
なんだ、意外と人間味のある男じゃないか。たぶん、親友がこの男を変えたんだろう。会ってみたかったな。
「副長に技師長じゃないですか」
「おう、相原と太田か。なんだ、その量は?」
太田のプレートに山のように積まれた食べ物を見て告げる。
「いやぁ、O.M.C.Sが便利だなって。副長と技師長はそれだけで大丈夫なんですか?」
オレのはバランスはともかくカロリーと量は抑えめだ。技師長は携帯補助食品だ。
「無駄なカロリーの摂取は控えるべきだからな」
「オレはこれでもパイロットだからな。大分絞ってるし、最近はずっと副長席に座っているからな。あと、オレの燃料は酒だ。昇進を蹴ってまで酒を持ち込む許可を貰ってるぐらいだ」
「そういえばそうでしたね。話は変わるんですけど、技師長、O.M.C.Sの原料って何なんですか?」
「知らないほうが幸せなこともあるよ」
「オレは大体予想はつくけど、ソイレントシステムよりはマシなんだろう、技師長?」
「ええ、ソイレントシステムよりはマシですね」
「「ソイレントシステム?」」
「知らないほうが幸せだぜ」
「幸せですね。古い映画に出てくる機構だ。詳細は知らない方がいい」
「副長補佐、救難信号を受信しました」
「どこからです?」
「地球防衛軍の標準コードで艦名は不明、位置は、エンケラドゥス南極付近です」
「それはよかった。これで逆方向なんて言われたら多少揉めたでしょうから。メディックを選抜します。シーガルの準備をするように甲板科に伝えて下さい」
「了解しました。それにしても先行きが良いのか悪いのか。どちらなんでしょうかね?」
「さあ、ただ退屈はしないですみますね。メ号作戦の往路はとにかく暇で大変でしたから」
「決死の作戦を前にして緊張しなかったんですか?」
「私の乗っていたフソウの艦長は副長ですよ。慣熟訓練の半月で完全に人員を完全に掌握し
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