宇宙戦艦ヤマト2199 元爆撃機乗りの副長 3
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メインパネルに投影しろ!!」
高密度の雲のせいで何も見えんな。
「赤外線カメラに切り替えます」
今度はなんとか分かるが、なんだあれは?
「浮遊大陸とでも言えば良いのか?」
最初は岩塊かと思ったのだが、サイズが桁違いだった。
「大きさはオーストラリア大陸とほぼ同じ大きさです」
「よぉし、幸運の女神様はまだまだオレ達を見放したりはしてなかったみたいだな。島、浮遊大陸に軟着陸させろ。最悪、強行着陸でも構わん。ロケットアンカー、準備しておけ。タイミングは任せる。真田、波動防壁を下部に集中して展開。特に第3艦橋を集中して防御しろ。総員、何かに捕まっておけ。派手に揺れるぞ!!」
「あと、お祈りを忘れないように。愛想を尽かされないように、真面目に、お供え物もちゃんと用意するように」
さて、やることをやった以上はこのまま祈っておくか。今回は運命を司る三女神にでも祈っておくか。お供えは、後で酒を供えておこう。瀬川君も隣で何かに祈っている。そして、島君は見事に軟着陸させてくれたようだ。激しい揺れの中、ロケットアンカーが打ち出される。ようやく止まったところでお祈りを止める。
「被害報告」
「防壁の消耗のみです」
『こちら機関室、原因がわかりました。メインエンジンの冷却装置がオーバーヒートしとります』
「修理に取り掛かってくれ。エンジン内の余っているエネルギーはバイパスを通して主砲・副砲に回しておけ」
「艦長、修理の間、サンプルを採取したいのですが」
「副長」
「この浮遊大陸の正体を知る必要はあると思います。古代君、甲板部から数人選出してサンプルを回収してくれ」
「AUO9、出番だぞ」
「番号ナンカデ呼ブナ。私ハ自由ナユニットダ」
なんか艦橋に似つかわしくない赤い部分が外れたと思ったら喋った。
「自立ユニットだったのか、それ。強引に追加した補助コンピュータだと思ってたわ」
「AUO9、ヤマトの自立型補助コンピュータだ」
「アナライザー、ト呼ンデ下サイ」
「ほう、名前を自分で欲するのか。中々面白いが、それに恥じない仕事をしてみろ、AUO9」
「名前位良イジャナイデスカ。ケチナ副長デスネ」
「何を言う。公式記録にも書類にも全部AUO9という表記をアナライザーに変えてやると言っているんだよ。まあ、パーツ請求なんかのためにAUO9型とは残るだろうけどな」
「本当デスカ!?」
「酒呑みは太っ腹だ。面倒ではあるが、それぐらいはやってやるぞ」
「ワ〜イ!!イッテキマ〜ス!!」
古代君を置き去りにして艦橋から出ていってしまうアナライザーを見送り、名称書き換えのためにデータを呼び出す。古代君は慌てて追いかけていく。
「良い
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