宇宙戦艦ヤマト2199 元爆撃機乗りの副長 3
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採掘班の収容のためにハヤブサを下ろせない上に砲撃も出来ないんだろう。ゼロを2機とも出す」
『ですが、えっ、はい、本艦周辺に戦車隊と揚陸母艦が確認されています。また、メディックも襲撃を受けています』
「了解した。サーカス1は本艦の直掩に当たる。アルファ2、お前はメディックの救援だ」
発進準備が整ったのでカタパルトへと移動させる。アルファ2も同様にカタパルトに引き出される。
「アルファ2、お前が航空隊の者ではないことは分かってる。それでもなお、そいつに乗るんだ。きっちり仕事をして見せろ、そうすればそいつはお前の乗機だ。サーカス1、コスモゼロで出るぞ!!」
カタパルトに押し出され、久しぶりに空を舞う。コスモファルコンに比べて若干重いが、爆装ファルコンよりは軽くて力強い。中々良い機体だ。ミサイルは積んでないから機銃だけで対処する必要があるが、いつもどおりだよっと!!
S.I.Dのサポートを切って、機体の各部のスラスターをバラバラに吹かせてゼロを真下を向かせてスライドしながら戦車隊に機銃を叩き込んでいく。
「イヤッホウー!!」
戦車隊が全滅した所で今度は地面スレスレを飛行して揚陸母艦の真下に潜り込み、機種を跳ね上げて艦底部に機銃を叩き込む。格納庫部分を貫通した弾が内部で燃料に引火したらしく誘爆が艦全体に広がる。やがて爆沈し、その爆風を受けて空高く舞い上がる。
「こちらサーカス1、全目標の沈黙を確認。ヤマト上空にて待機する」
『こちらヤマト、了解』
いやぁ、久しぶりに実践で飛んだが、腕は鈍っていないようで安心した。たまには飛ばないとな。
『こちらヤマト、メディックの救援も間に合ったようです。シーガルは大破してしまった模様。新たに迎えのシーガルを出すのでそれの護衛をお願いします』
「サーカス1、了解。そう言えば、救難信号を発信していた艦は何か判明したのか」
『まだ判明していません』
「分かったら知らせてくれ」
『分かりました』
確立は低いだろうが、メ号作戦に参加していた艦の可能性があるからな。生存者はいないだろうが、それでもな。そして、シーガルの護衛として向かった先にあったのは、メ号作戦の殿を務めた駆逐艦ユキカゼだった。無駄だとは分かっている。だが、確認しなければならない。古代君へと通信をつなぐ。
「古代君、生存者は?」
『……ありません』
「そうか。ご苦労だった。これより帰投する」
『……了解』
朽ち果てたユキカゼに敬礼を送り、ヤマトへと帰投する。帰投後、アルファ2のパイロットを確認し、2号機の専属にするために加藤君に声をかけようと思っていたのだが、篠原君と共に格納庫にいた。
「出迎えご苦労、加藤君」
「相変わらずの曲芸技ですね
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