第32話 正義の名のもとに(後編)
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…分かる気がします。」
ウズミ
「面白い話だ。」
「「ええ。」」
光輝
「最後が、献身なき信仰だ。
重要なのは信仰の形式ではなくて、真の信仰とは何かを考えることなんだ。
ブルーコスモスのやっている事もこれに近いね。
コーディネイターが悪と言うが、何をもって悪とするのか、
考えを放棄せずに議論をチャンとするべきだ。
人と人は諍いを起こす。
その時に大切なのは、自分の意見を主張するばかりでなく、
相手の話を聞くことが大切なんだ。
人の価値観なんて、生まれて来てから異なっているんだ。
赤ちゃんには価値観なんてない。育ってきた環境や教育によって変わるもんだ。
その事を教え、報道が真実を伝えなければならない。
政府や権力者の言う事をただ鵜呑みにしてはならない。
戦争はプロパガンダよって、いつの時代も無くならない。
人類は歴史から何も学んでいない。残念ながら…。」
「「ハァ…」」
光輝
「これからが大事な話だ。
大西洋連邦は必ず、オーブを攻めて来る。」
カガリ
「そんなー…。」
光輝
「一番の目標はマスドライバー施設だ。
これはプラントがアラスカ本部を攻撃した時から確定事項となっていた。
ミスリルがやったのは、アラスカとパナマでの死傷者を出さない事。
これは重要な事でこの戦争による禍根を少なくし、次の世代へ戦争の連鎖をなくすことが狙いだ。
どうしても一世代は掛かる。
それと大西洋連邦に時間的猶予を与えない事が狙いだ。
時間的猶予を与えるとモビルスーツの生産が軌道に乗り、
パイロットが経験を積んでしまう。
カガリ、安心しろミスリルが付いている。
今ならオーブの国民に死傷者を出さずに勝てる。
そしてこの暗黒な時代を短く、被害を少なくしてみせる。
カガリの子供たち時代には、笑って暮らせるよ。
ミスリルの存在理由だ。
今を生きている人々から未来の子供たちへそんな夢をを一緒に作っていこう。
いいな、カガリ。」
カガリ
「コウキ…ゥぅ…」
カガリはコウキに抱きついて泣いている。
コウキは子供をあやすように頭を撫でている。
Sideout
Side キラ・ヤマト
フラガ
「お前は一人でも戦う気か?」
キラ
「出来ることと、望むことをするだけです。
このままじゃ嫌だし、僕自身、それで済むと思ってないから。」
カガリ
「キラ!エリカ・シモンズが来て欲しいってさ。なんか見せたいものがあるって。」
エリカ・シモンズ
「戻られたのなら、お返しした方がいいと思って。」
キラ
「あっ!」
エリカ・シモンズ
「回収の際に貴方のOSを載せてあるけど、その、今度は別のパイロットが乗るのかなぁと思ったもん
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