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エクリプス(機動戦士ガンダムSEED編 )
第32話 正義の名のもとに(後編)
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キラ
「以前コウキさんが言っていた手順ですね。」

光輝
「そう手順。
最初に病気などの、遺伝子治療から入れば問題なかった。
人をコーディネートしようと考えたから、混乱や嫉妬が起きた。
だから、コーディネイターを憎み、ナチュラルを(さげす)む。
ジョージ・グレンは言った、調整者・コーディネイターと。
自分ことを思い上がっているんだ。
調整者ならんとすれば、人を見下したりしてはいけない。」

カガリ
「あっ思い出した。
アフリカ脱出して紅海に出た時の話だ。」

光輝
「人の価値観は歴史によっても変わる。
段階を踏んでいれば見方も変わっていただろう。
その為にエクリプス大学では、特許収入を研究資金に配分する。
企業中心の特許制度でなく、大学の研究室でどんどん特許出していく。
大学で研究内容や社会的影響を審査して、政府主導によらない形の研究制度を確立する。
学習システムも混乱を招く。
VR機を先に発売したのは混乱を防ぐ目的もある。
最初は高級なゲーム機から徐々にコンテンツを増やしていく。
そして技術が追いついたと判断したら世に出すつもりだ。
ただ何年、何十年も先の事だろう。
アイザック・アシモフと言うSF作家を知っているかな。
架空の未来を推測しその時の人の心情・価値観を表現している。

前世紀の西暦の作家でロボット3原則を考えた人だ。
・第一条
ロボットは人間に危害を加えてはならない。
また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
・第二条
ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。
ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。
・第三条
ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。
(われはロボットより)
これにはパラドックスが含まれていて、後で第零法則を追加され第一条の人間を人類に
置き換えているんだ。
これは、政治家や科学者などにも当てはまる内容だね。
『政治家や科学者などは人類に危害を加えてはならない。
また、その危険を看過することによって、人類に危害を及ぼしてはならない。』

この作家はファウンデーションシリーズも書いていて
人類の未来を数学的手法で予測する『心理歴史学』により、
銀河帝国の崩壊とその後の数万年に及ぶ暗黒時代の到来を予測し、
如何に暗黒時代を短縮するかをテーマにしている。
私が集団心理学と歴史を学んだ切っ掛けになっている。

残念ながら、私は数年先までしか予想が出来ないが、
それでもバラツキが大きいんだ。蛇足だったね。」

カガリ
「へえー…。」

キラ
「何となくミスリルがやろうとしている事が
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