第32話 正義の名のもとに(後編)
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す。
但し政権交代時には一定期間は有権者の3分の2以上、憲法改定の一定期間後に再投票を必要とします。
勿論、緊急事態の例外措置には考慮する必要があります。
また国民の訴えで裁判を行える仕組みが必要でしょう。
軍備力にはミスリルのような、民間軍事プロバイダーを用意し、政軍分離を実現させて行きます。
既存の国は完全に分離するのに、時間が掛かるでしょうし、民間軍事プロバイダーの足枷も必要でしょう。」
フラガ
「チィ、用意してあったか。」
カガリ
「労働なき富は?」
光輝
「労働なき富は、生産に与しない、貢献のない富を得る事です。
これは金融制度の見直しが必要ですが、エクリプス社が貢献出来ます。
エクリプス社は本社を持ちません、支社間が相互に監視し利益は労働者に還元します。
株の保有も60%が労働者に配分されます。残り40%はエクリプスの支社間で保有します。
これにより一部の資産家へお金の流れを規制し、政府と癒着を防ぎます。」
カガリ
「をー凄いな、お前。」
キサカ
「カガリ様!」
カガリ
「すまない、それでコウキ、良心なき快楽は?」
光輝
「はい、良心なき快楽は、社会通念上の価値観照らし合わせ、善悪を考えずに喜びを求める事です。
これは価値観が含まれていますので、法律や教育が必要となります。
エクリプスの学校では、授業料を取らずに広く多くの人々に教育を提供します。」
ナタル
「え!無償、財源はどうするの?」
光輝
「エクリプス大学や付随する研究機関の特許収入の一部を当てます。
ミスリルの持つ技術の内、軍事に関しない技術をエクリプス大学に寄贈します。
当面はVR機の収入で充分でしょう。特許出願しないので、収入の一部を振り分け出来ます。
ロボット技術やAI技術などもあります。これを小出しに出していきます。
大きな技術革新は遺伝子操作で体験したように、社会的混乱を招きます。
そこは心理学者の私が、社会的影響を考えてAIに指示してあります。
これらの技術はミスリルの機密レベルを高く設定しており、不用意に流出しません。」
マリュー
「凄いのね。」
カガリ
「それでそれで、人格なき学識は?」
光輝
「人格なき学識は、今の社会は複雑で、技術も多岐に渡っています。
その為に人は専門性を強いられています。
ここに集まっている皆さんは学習システムを利用していますが、
機密レベル以外にも学習の制限が掛かっている事をご存知でしょう。
一定以上の学識を持っていなければ、先に進めません。
時には専門分野と違う、学習が必要です。
これは一部の学識が独り歩きをする事が無いようにしています。
同様の措置をエクリプスの学校の教育プログラムで提供しています。
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