第32話 正義の名のもとに(後編)
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Side マリュー・ラミアス
ウズミ・ナラ・アスハ
「サイクロプス?しかし、いくら敵の情報の漏洩があったとて、その様な策、常軌を逸しているとしか思えん。」
光輝
「ですが、アラスカは確かにそれで、ザフト攻撃軍の8割の戦力を奪おうとしていました。
立案者に都合がいい犠牲の上に…。」
キサカ
「机の上の冷たい計算ですが。」
光輝
「いえ、人としては計算してはいけないモノです。」
ウズミ
「それでこれか。」
ウズミは録画映像を再生した。
大西洋連邦大統領アーヴィング (?予想です)
「守備隊は最後の一兵まで勇敢に戦った!
我々はこのジョシュア崩壊の日を、大いなる悲しみと共に歴史に刻まなければならない。
が、我等は決して屈しない。
我々が生きる平和な大地を、安全な空を奪う権利は、一体コーディネイターのどこにあるというのか!
この犠牲は大きい。が、我々はそれを乗り越え、立ち向かわなければならない!
地球の安全と平和、そして未来を守る為に、今こそ力を結集させ、思い上がったコーディネイター等と戦うのだ!」
フラガ
「解っちゃいるけど堪らんね。」
光輝
「正確な情報を流したのに黙殺ですね。
カウンターでリークを仕掛けており、最速で飛び火を誘発させています。
マスメディアは規制しているようですが、個人サイトではこの話題で持ち切りです。
大西洋連邦もネット民の力を知らないし、政府のサーバーがハッキングされているのも分からないでしょう。
それで外交筋はどうですか?」
ウズミ
「大西洋連邦は、中立の立場を執る国々へも、一層強い圧力を掛けてきておる。
連合軍として参戦せぬ場合は、敵対国と見なす、とまでな。無論、我がオーブも例外ではない。」
カガリ
「奴等はオーブの力が欲しいのさ。」
ウズミ
「御存知のことと思うが、我が国はコーディネイターを拒否しない。
オーブの理念と法を守る者ならば、誰でも入国、居住を許可する数少ない国だ。
遺伝子操作の是非の問題ではない。
ただコーディネイターだから、ナチュラルだからとお互いを見る。
そんな思想こそが、一層の軋轢を生むと考えるからだ。
カガリがナチュラルなのも、キラ君がコーディネイターなのも、
当の自分にはどうすることもできぬ、ただの事実でしかなかろう。」
キラ
「そうですね。」
ウズミ
「なのに、コーディネイター全てを、ただ悪として敵として攻撃させようとするような
大西洋連邦のやり方に、私は同調することは出来ん。
一体、誰と誰が、なんの為に戦っているのだ。」
フラガ
「しかし、仰ることは解りますが…失礼ですが、それはただの、理想論に過ぎないのではありませんか?
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