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IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
2話『大切な人』
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。理解したか?」

「せっ、専用機!? 一年の、しかもこの時期に!?」

 誰かがそんな声を上げる。それを皮切りに

「つまりそれって、政府からの支援が出てるって事で……」

「ああ〜、いいなぁ。私も早く専用機欲しいな」

 彼女達の反応から、本当に一般生徒にとって専用機と憧れの品なのだと言う事がよく分かる。

「いや、用意されるも何もオレは既にDEMから貰ってるんだけど、専用機」

 一夏と秋八の専用機が用意されると言う点で納得しつつも、そこに自分の名前が挙がった所で突っ込みを入れる。実際、既に専用機は持っている。
 それもガンダム達……G−アームズからの技術提供による技術と、ガンダム達の特訓による戦闘データから、武装どころか細かなデザインまでも細部に至るまで四季の為に作りあげられた四季以外の者が扱う事など殆ど考えられていないレベルで完成した本当の意味での“四季専用機”が。

 また、近々世界に発表する予定の量産型の第三世代機はこの機体の開発段階で四季が使用していた機体の量産機に当たる。男性IS操縦者モデルの機体と言うのもセールスポイントで有るらしい。

「「「「ええぇ〜!!!」」」」

 四季の言葉に驚愕の声が上がる。明らかに興味津々と言う表情を浮べる生徒達の中で、秋八だけが面白く無さそうな顔をしていた。

(チッ! なんであんな屑が既に専用機を持っているんだ!? “神様”が送ってくれるって言う僕の専用機はまだ届いていないって言うのに!?)

 四季に生徒達の興味が向いていたことでその表情は誰にも見られずに済んでいたが、いつも浮べている笑顔は消えて酷く歪んだ表情をしていた。

「えっと、専用機を貰えるのって何か凄いのか?」

 だが、その場の空気は一夏のその発言によって一瞬で砕け散るのだった。一夏を除く全員が全員ずっこけている。

「お前は……五峰が読んだ内容を聞いてなかったのか?」

「そう、世界中でコアの数は467個しかないコアを各国家、企業、組織、研究機関じゃ割り振られた限られた数のコアを使用して研究や開発、訓練が行なわれているんだよ」

 真っ先に立ち直った千冬と秋八が起き上がりながら一夏に説明する。

「DEMに渡されているコアの数が幾つかは知らないけど、四季はそれの1つを預けられている……。他の国や研究機関に先駆けて彼の所属している所じゃ、男性操縦者のデータを独り占めしているって事にもなるけどね」

 そう言って意味深な視線を四季へと向ける秋八。そんな秋八の視線を無視しながら四季は、

「まあ、そうなるな」

 そう言いながら思い出すのはDEMで作られた専用機では無い……DEMの施設の奥に隠された【艦】の中に封印されている真の意味での専用機の事。

「そ
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