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IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
2話『大切な人』
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勝てない。……ただ相手に勝つだけではなく、徹底的に、圧倒的に勝利する。
……最初から興味が無いクラス代表決定戦だが、別の視点に立ってみれば四季にとって大きな意味が生まれてしまう。
“宣戦布告”
一夏やセシリアには悪いが、四季にとってクラス代表決定戦は秋八や千冬への感情に決着を着ける事を決めた事でクラス代表決定戦は、秋八と千冬への宣戦布告と言う意味を持った。
改めて剣を持って対峙してしまえばこんな風に剣が乱れてしまうことも有り得る。どれだけ憎悪に捕われていても剣筋が乱れる事がない様に技を己の体……細胞へと刻み込む。
「止めて!」
そんな事を考えて木刀を振っていると誰かに後ろから抱きとめられる。
「……詩乃……?」
「四季……今、凄く怖い顔してたわよ……まるで……」
彼女の言葉はそこで途切れてしまったが、其処から先の言葉は理解できる。
「ごめん、それと……」
あのまま憎しみのままに剣を振り続けていたら、そんな気持ちのままで振るう剣で元家族との決着をつけていたら、その先では間違いなく彼の考えている最悪の事態に陥っていた事だろう。
「……ありがとう……」
そうなる前に止めてくれた彼女に心から感謝する。
そんな朝のやり取りの後、特にクラス代表決定戦までの間は通常の授業が続けられていく。が、
「何を呆けているバカモノ! 一番理解が低い貴様が授業に集注しないでどうする!?」
そんな言葉と共に一夏が千冬に殴られた。まあ、それについては同感では有るが、教科書を振るい電話帳と間違えて捨ててしまった時点で授業の遅れも仕方ないと思う。
……まあ、仕方ないとは言え、それを一日で暗記する事になった一夏には本気で同情したくなった。流石に四季もガンダム達の中の頭脳派メンバーの協力のお蔭で暗記は出来たが、
「お前もだ、五峰! 教科書6ページ、音読しろ!」
「現在世界中にあるISは467機……」
千冬の言葉に従って明後日の方向を眺めながら音読していく。……手元に教科書がないことから、その内容の全てを暗記している事を示している。
「……いいだろう。それ故に、例えば専用機は国家、或いは企業に所属する人間しか与えられない。代表候補生などが良い例だ」
世界中で500に満たない代物を与えられる……1つの国家に限定すればもっと希少価値は高くなるだろう。それ故に専用機を与えられる者はエリートと言っても差し支えないだろう。この学園に所属する生徒の多くにとっては専用機持ちは一種の憧れと言える。
「だが織斑兄弟、五峰、お前達の場合は状況が状況なので、例外としてデータ収集を目的として専用機が用意される事になった
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