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STARDUST唐eLAMEHAZE
第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#22
METEOR STORM 〜PHANTOM BLOOD NIGTMARE?〜
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一つのスタンド能力 『サバイバー』
しかし、その 「本体」 は一体どこに!?
「フフフフフフフ、スタンドバトルの 「法則(ルール)」 に従って、
公平(フェア)に行きましょうか? 
小さな事だけど 「借り」 もあるしね?
ラヴァーズのお姉サン」
 レンズ越しにヴィルヘルミナを見据えながら、
空間が歪むような戦気を発してアイリスは歩み出た。
「まずこのスタンド、 『サバイバー』 は
髪一本動かす力もない、“史上最弱” のスタンドよ!」
 意外なる返答、ボルトで頑強に固定されたカウンターを、
生身の脚力で引っ()がすような力の一体どこが?
「でもその 「能力」 故に、
多くの者を敵も味方も関係なく “皆殺し” にした
『最凶』 のスタンド!」
 そう言ってアイリスが足下を踏みつけると、
石面の罅割れと共に凄まじい地響きがフロア全体を襲った。
「神経細胞を伝わるごく僅かな電圧、百分の七(ボルト)
ソレを操作するのがスタンド 『サバイバー』
無論そんな弱い力じゃ相手にダメージを与えたり、麻痺させたり、
眠らせるなんてコトは出来ない。
でも、人間の 「脳」 は未知の領域。
特に大脳辺縁系(だいのうへんえんけい)の周囲は、
「闘争」 を司る部分が多く本能的な潜在力に根ざしてるッ!」
 もうここまで言えばお解り? と少女は微笑み、
ブレる残像と共に視界から消えた。
「!!」
「!?」
「シャアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァ―――――――――――――――――――!!!!!!!!!!!!!!!!!」
 空間を滑るように、数十メートル先のマーライオンまで
瞬時に移動していた少女は、
ダガンッ! とその底部を台座ごと天蓋まで垂直に蹴り上げ、
「ウォォォォォォオオオオオオオオオオリャアアアアアアアアアアアアアア
ァァァァァァァァァァァァ―――――――――――――!!!!!!!!!!!」
対面に位置する獅子も細腕で抱えて三階部へと投げ飛ばした。
 バグシャアッッ!! と立ち並ぶ店舗が、
ウインドーに展示されたブランド品ごと軒並みブッ飛ぶ。
「ふぅ、ふぅぅ―― 熱い……!」
 濛々と立ちこめる粉塵を背景に、
ゆっくりと戻ってきたアイリスは羽織っていたパーカーから
腕を抜き無造作に投げ捨てる。
 ボーダー越しに存在を誇示する豊かな双丘が、
狂熱の力で奮えていた。
 全身から漲る闘争心に、体内電流が迸っているように視えた。
「と、まぁ、こんなカンジ? 
3分でこのホテル、平らにしてみせようか?」
 括った髪を手の甲で跳ねつけると、
勝ち誇った表情で土台が抉れたカウンター跡に降り立った。
( 「本体」 は!? 本体はどこに!?)
 寒気を通り越して怖気すら
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