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STARDUST唐eLAMEHAZE
第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#22
METEOR STORM 〜PHANTOM BLOOD NIGTMARE?〜
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言っているようにも見えない、しかし。
「フム、是非を問うには、いまいち要領を得ないでありますな。
果たして鵜呑みにしていいものやら」
「不審」
「イヤ、オレは 「信用」 する」
 慮外の言葉に反応する淑女、王とは視線を交えず、
腕を組んでポルナレフは言った。 
「その男が “魔女” エンヤの肉親だというのは花京院の話と一致するし、
DIOの配下にいた頃、 『吊 ら れ た 男(ハングドマン)』 のスタンド使いとは逢った事がない。
今想えば、意図的にオレとの接触を避けていたのだろう。
何がキッカケで暗示が解けるかは解らぬし、
例え “肉の芽” で操られていようが見つければオレはヤツを殺す……!」
「……」
「……」
 スタンドから散りばむ燐光が輝度を増し、熱を持ったように感じた。
 普段の奔放さと戦闘に於ける変貌にはヴィルヘルミナも慣れてきたが、
今の触れれば焼け散りそうな危うさはまるで 「別人」 だった。
「それで、この者をどうするのでありますか? 
討滅するのが(やぶさ) かであるなら、私が行いますが」
「イヤ、そこまでしなくて良いだろう。
オレの目的はこの娘を殺す事ではないし、必要な情報は手に入った。
動けぬようリボンで縛って、戦いが終わったら解放してやればイイ」
「……了解、であります」
( “オレの?” )
 ポルナレフの言葉に違和感を感じつつも、
ヴィルヘルミナの左手から純白のリボンがスルリと伸びた。
「あ! ちょっと待った待った! 
ヤツの 『スタンド』 で思い出した事がある!」
 髪の手前まで来たリボンが静止し、
二人は怪訝な表情で少女を見た。
「さっき 『能力』 は知らぬと」
「デタラメな情報で混乱させる気なら、相手が悪い」
「違う違う! この状況でウソなんてつかないって!
あくまで 「噂」 だから、言うかどうか迷ってたの。
まぁ、聞きたくないなら別にいいけど」
「……」
「……」
 ゴゴゴ、と中間の二人から無言の圧力が注ぐ。
「あと、え〜とね、 『鏡』
本当に能力は知らないんだけど、『鏡』 を使うらしいよ。
実際に視た者はいない、でも単独でほぼ無敵のスタンド能力だって」
「……鏡? まさか、 『鏡の中の世界』 へ引きずり込む
“すたんど” と言うのではありますまいな? 
鏡はどうしようとただの鏡。光の反射。
ファンタジーやメルヘンではないのであります」
「非可」
 紅世の徒にもフレイムヘイズにも、
そんな能力を持つ者は聞いた事がない、
やはり噂を盾にして混乱を誘う気なのか? 
「し、知らないよぉ〜。
だから言うか迷ったっていったじゃん。
とにかくそういう話だから、
気になるなら 『鏡』 には近づかないようにすれば?
まぁアタシに
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