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STARDUST唐eLAMEHAZE
第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#22
METEOR STORM 〜PHANTOM BLOOD NIGTMARE?〜
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《ヴァディス》!!”
神父サマには指一本触れさせないッッ!!」
 渾心の叫びと同時にスタンドが出現した、
先刻よりも遙かにパワーが漲り、
身体の至る所で 『サバイバー』 の幻影が出現と消滅を繰り返している。
「最後にありがと、ラヴァーズのお姉サン。
『サバイバー』 は電気 (信号) のスタンドだから、
「水」 がないと射程距離がゼロのままなの。
美味しかったよ、アナタがくれた 「水」
本当にいろんな意味でッ!」
(……ッ!)
 そういうコトか、DISCを投げて能力を埋め込み、
(こぼ) した水で 『道』 を作った。
「だから忠告しといてあげる。
『サバイバー』 の 「本体」 は殺さない方がイイ。
隣の男、敵に回すよ? 
ま、アタシの生命線でもあるから近づけさせないけどネ」
 そう言ってスニーカーの爪先を床に叩きつけるアイリス、
浸透した衝撃により内部の構造物が瓦礫ごと地下へと落下した。
「……」
 地中にリボンを巡らせて、
蟻地獄状に 「本体」 を引きずり込む狙いを見抜かれた。
 戦いの熱に浮かされていても、
『スタンド使い』 の洞察力は弛んでいない。
 でも、 「敵」 に廻るとは……
 見上げた先に、凛烈なる騎士の瞳。
「 “彼” にも、大切な家族が有り、仲間が居る。
もしかしたら妻や子供もいるのかもしれない、
左の薬指に指輪がある。
“そこまで解っていて” 殺すなら、好きにすればイイ……」
 本当に、同一人物? 
 いつもの自分に向ける軽薄さや稚気が微塵もない、
ただ誇りと気高さと、ソレを汚す者に容赦はしない
厳格さを持ち合わせた一人の男。
 どこか、似てる。
 その方向性は違うけど、自分とこの人は、どこか……
「何とか、 “でぃすく” だけを
抜き取ろうと建策したのであります。
本当に 『そうすると』 想われましたか?」
「想っていたら、何も言わぬ」
 そう言って自らを庇うように、ポルナレフは一歩前に出た。
 ほんの数日前までの自分なら、躊躇いなく操られた青年を屠っていただろう。
 ソレが一番合理的だから、ソレがフレイムヘイズの使命だから、
情や倫理が入り込む余地はない。
『本当にそう想っていた』
 あの子の笑顔をみるまでは。
 新たに生まれた決意を受け止めながら、
ヴィルヘルミナは青年の隣に立つ。
「あの娘の攻撃は、なんとか私が凌ぐのであります。
アナタは、“すたんど” の方をお願い出来ますか?」
 自分が感じる幸福、何よりも大切な気持ち、
ソレは、他の誰もがきっと同じ。
 広がっていく、心はどこまでも。
 変わっていく、変わらない想いと一緒に存在は。
 仲間がいるから、本当の私を見てくれるから――
 溶けなかった氷が、いま、少しずつ
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