暁 〜小説投稿サイト〜
IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
1話『クラスメイトは全員女の子?2』
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秋八に対してセシリアが思った事は一つ、『気持悪い』だ。一件爽やかな笑顔だが、なぜか分からないが彼から笑顔を向けられているとどうしても嫌悪感を持ってしまう。

(とても、四季さんと同じ血が流れているとは思いませんわ)

 それが秋八に対するセシリアの感想だった。理由は分からないが、彼の笑顔を向けられているとどうしても嫌悪感を覚えてしまう。

 そんな彼女の心象も知らず秋八は一人考えを馳せる。

(これで彼女からの心象も良くなったかな? ぼくと一夏兄さんにイギリスの代表候補生のセシリア。一番実力に劣っているのは四季なんだから、無様に、徹底的に叩き潰してアイツから折角の特例を取り上げてあげるよ)

 己の考えが巧く行ったと心の中で哂いながら、

(大体気に入らないんだよね、DEMだかなんだか知らないけど、あいつが僕でも貰えなかった特例を与えられているなんて)

 そんな事を思う。

「お、おい、秋八、勝手に決めるなよ」

 今まで会話に入れなかった一夏が話が纏まりかけていた所で、やっと会話に入る事が出来た。流石に自分を放置の上で勝手に話が進んで行った事に色々と思うところが有ったのだろう。

「ははっ、ゴメンよ、一夏兄さん。でも、これは早速ISの実機を使った実戦を経験できるチャンスなんだよ。それに、相手はイギリスの代表候補生、彼女との試合はぼく達にとって必ず良い経験になると思うよ」

「あれ、四季も企業代表じゃなかったか?」

「いや、オレもISの使用経験は二人と“そんなに”変わらないし、DEMからの保護って意味合いでの企業代表だから、一兄」

 相変らずの険悪な空気の四季と秋八だが、間に一夏が入った事で何とか会話が無事に成立している。

「良いだろう。秋八、お前の提案を呑もう。一夏、四季、セシリア、お前達もそれで良いな」

「はい」

「あ、ああ」

「それで良い」

「分かりました」

 千冬の言葉にそれぞれの言葉で同意する四人。

「また、就任後に辞退する場合は別の推薦者を指名するように。勝ち残る事ができるかは知らんが、今から辞退する心算なら考えておけ、四季」

「ふん」

 口ではそう言っているが、千冬の言葉には『無駄だとは思うがな』と言う意思が感じられる。千冬の評価では四季か既にクラス代表決定戦の最下位となっている。彼女の記憶の中の過去の四季は、明らかに当時の秋八や一夏と比べて劣っていた。そんな四季が二人は愚か代表候補生のセシリアにも勝てるわけが無い、と言うのが彼女の評価だ。

 負けた後で彼の敗北……それも稼動期間がほぼ変わらない一夏と秋八に負けたのなら、それを理由に特例を取り上げる事ができる。セシリアにだけ敗北したとしても多少無理矢理だが良い指導者の下で特訓して
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