暁 〜小説投稿サイト〜
IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
1話『クラスメイトは全員女の子?2』
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、まさかこんな事になるのとは思わなかったのだろう。

「却下だ。一度推薦した以上は取り下げは認められん」

「それじゃあ、こうしませんか? クラス代表に選ばれる以上、それなりの実力は必要だから、候補に選ばれた全員による総当たり戦で一番勝ち星が多い人が代表になると言う事でどうでしょうか?」

「ふむ、悪くないな」

 秋八の提案に同意を示す千冬。

「ちょっと待て、なんでそれにオレが同意しなきゃならない? 何一つメリットが無いだろう?」

「そんなに代表になるのがイヤなら態と負ければ良いだけの話だろ?」

 確かに秋八の言葉は最もだ。態と負ける事で面倒なクラス代表になる事は避けられる。

(……四季が負けたのなら、それを理由に入寮させることが出来るか?)

 そんな事に考えを馳せている千冬。敗北したのならば、自宅通学の為のISの練習不足と言う理由で四季の特例を取り消す事ができるかもしれない、そう考える。
 自宅通学の許可と言う四季に与えられた特例は、彼が相応の結果と能力を見せなければ取り消す事は容易だ。特に一夏と秋八に負けたのならば、言える理由は練習不足に他ならないだろう。
 万が一勝ったのならばそれはそれで、クラス代表に就任させ、それを理由に入寮させれば良い。

「それと、代表になったとしても正当な理由が有れば、辞退出来ると言う事はどうでしょうか?」

「なに?」

 秋八の言葉に千冬が反応する。千冬の考えでは四季を入寮させる事で、先ずは以前のように同じ屋根の下で暮らし、関わる時間を増やしたいと考えている。
 だからこそ、少しでも入寮させる確率を上げておきたいと言うのに、秋八の意見を聞き入れてしまえば四季が入寮する可能性を大いに下げてしまう事になる。

(千冬姉さんは四季を入寮させたがっているみたいだし、僕としてもそっちの方が色々と都合がいい。……あいつが僕と、僕と一緒に鍛えた一夏兄さんに勝てる訳が無い。だけど、ちょっと位希望がないと……向こうも受けないだろうからね)

 そう思いながら笑顔の仮面の奥で邪悪な笑みを浮べる。……アルバイトには秋八も協力したため、一夏は完全に剣道を止める事は無かった。その為に秋八の記憶の中にある“原作”と呼ばれる世界の一夏よりも強くなっている。

「(念の為にアイツがクラス代表の決定戦を勝ち抜く可能性、それを更に潰しておくか。それに、こう言って置いた方が彼女からの印象も良いだろうしね)それと、ぼくはセシリア・オルコットさんを推薦します」

「あら、私をですの?」

 そんな秋八に対して嫌悪感を浮べながら聞き返すセシリア。

「ええ。貴女はイギリスの代表候補生。実力的にもクラス代表の決定戦には参加するべきだと思ったので」

 そう言って笑みを浮かべる
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