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IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
1話『クラスメイトは全員女の子?2』
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名とは言えIS関係者には悪名の高いDEMコーポレーションの関係者だからだろう。

「ちょっとよろしくて?」

 思考が姉との決着からDEMコーポレーションの悪名について向かって行ったとき、そう言う声が聞こえてきた。
 そちらの方へと振り向くと気品のあるオーラの有る金色の髪の青い瞳の外国人が立っていた。

 見覚えがある相手……それも此処最近。そう思って思い出すと一つの考えに辿り着く。

「イギリス代表候補生の『セシリア・オルコット』か」

「あら、私のことを知ってましたの?」

「まあ、家はIS方面にも手を出している以上、専用機を与えられた者の情報程度なら」

 代表“候補生”ならば相応の人数が居るが、その中でも専用機を与えられる者となれば……よほど適正が高いか、最も国家代表に近い位置にあるかと言う所だろう。

「それでオレに何か用でしょうか?」

 どうも単純な好奇心と違うものを感じさせるセシリアの態度に多少の警戒を抱きつつ、そう問う。

「はい、貴方に一つお伺いしたい事がありまして」

 そう言って一呼吸置くとセシリアは、一つの日付を告げる。

「っ!?」

 四季にとっては忘れられない時期……彼ら共に怪物事件の黒幕を倒す為、共にこの世界に来ながらも敵の妨害に遭い四散してしまった四つの武具を集めるために世界各地を廻った。丁度その日はイギリスに落ちた物を探す為にイギリスに居た日付だ。

 かつて、彼等の中の怪物事件の黒幕と戦った勇者は黒幕を倒すため仲間達と、『火』『水』『風』『土』の四つのエレメントの武具を集めたとされる。
 そして、四つの武具は光と影の二つが存在し、勇者と仲間達が集めたのはその内の光に属する四つだけで有り、残りは黒幕とその直属の三人の部下の手にあった。光と影が戦い真なる姿となった時、初めて打ち倒せたという。

 イギリスに有ったのは光の側に属する土のエレメントの武具。それの所在を確認できたのが其処だったからであり、それを探す為にイギリスに滞在していた時期だ。
 イギリスを含めて四つの国を廻ってエレメントの武具を集めた冒険の旅、リアルなファンタジーを現代社会で体験した瞬間だったりする。

 思わず返答に迷ってしまう。別にイギリスに滞在していたのは隠すことではない。だが、その目的でも有るエレメントの武具……黒幕との再度の死闘を経て再び真なる姿を取り戻したそれはDEMコーポレーションの最高機密に当たる事柄だ。なるべく其処に繋がるであろう情報は伏せておくべきだろう。

「ああ、その日は友人と一緒に……義父さんに連れられてイギリスに旅行に行っていた」

 とは言え、イギリスに滞在していた事は隠すことでは無く、比較的堂々と行動していたのだから、隠さない方が良いだろうと判断し
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