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IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
1話『クラスメイトは全員女の子?2』
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……今になって思うと、当時の年齢にしては不自然なレベルで大人びていた。……だからこそ、秋八がそんな失敗をするとは思えない。それに、落ち着いている見た目通りに下手な行動……好奇心任せてで勝手にISに触れる様なマネをするタイプではない。
 寧ろ、一夏が先に触れて起動させた後に政府の検査で引っかかると言うのならばまだ分かる。

 相手に気付かれない様に鋭さを増した視線を秋八へと向ける。

(……最初から起動できるって分かっていてISに触れた? どうしてそんな事を)

 過去に秋八が触れたと言う可能性は考え辛い。秋八の事を嫌っている束が近づけるか、千冬のかつての専用機『暮桜』に触れさせたか。両方とも可能性は低く……後者はもっと早く話題になっていても不思議ではない。

(やっぱり、警戒しておく必要が有るな。……個人的な感情を抜きにしても)

 傍から見れば優しげな物を感じさせる笑顔に……瞳にだけ得体の知れない何かを宿している秋八を横目で睨み付ける。

「えっと、あのね、次は四季君の番だから、自己紹介してくれるかな?」

 そんな声と共に四季の意識が現実に引き戻される。……どうも、最後に発見されたことが理由らしく出席番号は織斑兄弟の後になってしまっていたのだ。

「あっ、えーと……はい」

 すっかり考え事に意識を取られていたために殆ど無視した結果になってしまった副担任の『山田 真耶』に心の中で謝りつつ、立ち上がる。

「五峰四季です。此処の生徒で有ると同時にDEMコーポレーションのテストパイロット兼企業代表でもあります」

 DEMコーポレーション。四季の義父である『五峰 輝季』が社長を務めるISの関連企業。得体の知れないと世間では言われている世界各国に支社を持つ企業である。
 特にこの企業の支社が有った地域では多くの犠牲者が出た二つ目の怪物事件の被害が無かった事が、周囲からの疑惑の目を強めている。
 実際にはその事件を解決するために動いていた“彼ら”と四季達に全面的に協力していた為に周囲では特別被害が軽減されただけだったりする。

 そんな信実を知らない生徒達からはざわめきが湧き上がる。

「IS適正が有ると分かってからの保護を兼ねた処置なので、経験は皆さんと変わらないと思うので、宜しくお願いします」

 こんな物で言いかと当たり障りの無い言葉と、後で騒がれないようにある程度の情報を提示しておく。

「待て、お前は私の弟である『織斑 四季』だ! 五峰等と言う名前ではない!」

(何時の間に居たっけ……?)

 四季の言葉に言い寄ってくる、このクラスの担任の『織斑 千冬』。実際には四季が思考の中に入った頃に入ってきたのだが、すっかり考え事をしていて気付かなかった。

「失礼ですが、何年前の話
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