暁 〜小説投稿サイト〜
IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
1話『クラスメイトは全員女の子?2』
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けど)

 何となく政府の目的を理解する四季。流石に政府……政治に関係する部分に対して“善意”を信用してはいけない、そう義父に教えられていた教育の賜物だろう。
 まあ、四季の分の通達が行なわれなかったのは政府とDEMの間の関係のためだ。
 ……三人目である四季の発表と同時期に開発成功と世界各国に発表する事になった、DEM社が開発に成功した世界初の『第三世代の量産機』の存在もあり、政府もDEMに対して強く出れないと言うのもある。正式な発表は来週の予定だが、今から各国からの発注の予約が殺到している。

「それなら仕方ないな、オレは一人で……」

「待て四季。お前も寮に入ってもらう」

「……だからなんでそうなる?」

「既に私が本人の同意が有ったと連絡しておいた」

「はあ?」

 千冬の言葉に内心、『バカかこいつは?』とも思う。

「授業中にも言ったがIS学園は全寮制が当たり前だ、特例を与える等他の生徒に示しがつかん」

「……知った事か、特例は特例だ。大体、同意についてはオレからの連絡が無い限りはそう判断はされない事になってるから、あんたがどれだけ騒いでも無駄だ」

 既に議論を投げ出して帰りたい気分の四季である。

「それにお前の荷物も向こうから預かってきた。ありがたく思え。着替えと携帯電話の充電器が有ればいいだろう」

 そう言って渡されたのは……

「何時の時代の人間だ、あんた?」

「う、うわぁ……」

「これは無いだろ、幾らなんでも」

 渡された充電器を見て冷たい視線を向ける四季に、引き攣った笑顔に変わる秋八と流石にこれは無いと思う一夏。

「寧ろ、ガラケーの充電器が有ったのが返って感心するな……」

「携帯電話など話せれば十分だろう」

「……とりあえず、あんたの嘘だと言うのがよーく分かった」

 当然ながら渡された充電器を投げ捨てて踵を返す四季。そんな彼を呼びとめようとした瞬間、無人で走ってきて彼の前に止まったバイクを見て一瞬だけ動きが止まる。

『シキ、ムカエムカエ』

「サンキュー、TORI」

 バイクを操作しながらそう言ってくるのはニワトリを模して作られたニワトリ型の情報収集及びオトモダチメカ『TORI』。さっさとヘルメットを被って走って行く四季をただ見送るしかなかった。

 TORIも“彼ら”からの技術提供によって作られたメカであり、それに制御されているバイクも普通の物では無い。





 DEMコーポレーションの日本支社の1つ……そこに四季の自宅となる社員寮がある。……とは言え、四季が住むのはある理由から住人は殆ど居ない第二社員寮……通称『特種社員寮』となる。……まあ、養子とは言え社長の息子と同じ寮に住みたがる者はいな
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