進路指導のウィザード
吸血鬼との会談(1)
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倒事が増えたに過ぎん」
聖遺物は曹操が持つ聖槍だが、そもそも聖遺物の神滅具は三つとされている。曹操が持つ聖槍に先程言った聖杯と聖十字架であり、アザゼルの言う通り面倒事が増えたな。
「最後の晩餐に使用されたブツで、イエスの血を受けたブツ。聖杯は伝説が多い代物だが、神器のはただの聖杯ではなく神滅具で生命の理を覆しかねない代物。エルメよ、不死者の吸血鬼が聖杯で何を求めるんだ?」
「絶対に死なない身体・・・・杭で心臓を抉られようと十字架を突き付けられようとも、自分の棺で眠らなくとも太陽光を浴びても決して滅びない体を得た。ですが聖杯の力はまだ不完全のようです」
「つまりだ、吸血鬼としての誇りを捨ててまで弱点が無い存在になろうとしていると?そこまでして弱点克服したいのかね」
「弱点克服はどこの勢力でも思いたい程だが、確かツェペシュ側はカーミラ派を襲撃している。犠牲者も出ているし、これらの行為をカーミラ派は許されない行為として見ている。いくら同族でも粛清するだろう」
俺らの情報網を甘く見ていたが、それに関して話すとエルメは瞳を暗くし憎悪の色が強くなっていく。吸血鬼の生き方を否定して攻撃してきたツェペシュ側の吸血鬼に、今まで行ってきた動きに対して怒りを覚えているのだろう。攻撃されたら誰だって頭に来るし、カーミラ派の目的は最初に言った通りギャスパーの力。
「なるほど、つまりエルメ達はギャスパーの力に関して知っている様子だ。・・・・表に出て良いぞ、闇ギャスパーよ」
「そうなりますか。私の力を頼ってきたのは嬉しいのと迫害されてきたので半々ですが、ここからは裏の私として喋りましょうか《お、やっと俺の出番が来たか》」
「ッ!既に力を覚醒済みでしたか。なら尚更でありますが、貴方の力を我々に貸してはくれませんか?」
《俺としては嫌な事だな。表裏一体の俺を吸血鬼同士の抗争に参戦させる気か?一つ聞くがヴラディ家、ツェペシュ側の吸血鬼と関係があると言いたいのか》
表から裏となったギャスパーのオーラは闇一色となり、暗黒が広がるはずだったが結界にて抑えているので問題無し。エレガントな態度と口ぶりなリアスであるけど、内心では激情と煮えさせている。
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