アポカリプス
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そう考えるとこの点は、一度身体を壊す羽目になったなのはより使い勝手が上かもしれないや」
「その代わりデバイスマイスター泣かせになるわね……使う度にデバイスの点検や検査をしておく必要があるもの。インテリジェントデバイスみたいに意思があったらこの戦法は気が退けちゃうから、もしやるならストレージかアームドデバイスの方が強度的にも良いと思うわ」
「しかし今はそれに耐えられる武器が無いから使えないという話をしてるんだがな……」
シグナムの発言に、皆して「はぁ〜」とため息をついた。ひとまずジャンゴの集束魔法は専用の武器かデバイスが手に入るまで使用厳禁という扱いになった。
「じゃ、私はこれから寝るから。大事な話がある場合は起こしてね」
「私も次元航行艦にまで戻る気力が無いし、せっかくだから泊まらせてくれるかしら?」
「別に良いよ。一人ぐらい泊まった所で困らないし……ふわぁ〜……もう目が閉じそう……」
まるで夜勤明けの朝に帰って来たサラリーマンのような雰囲気を漂わせながら、マキナとシャマルはホームへ入っていく。それを見届けてから、ジャンゴはふと思い出した。
「はやてが中にいる事、伝え忘れちゃった……」
「いや……流石に今日ばかりは主も自重なさるはず……」
そうは言うものの、不安を隠せないシグナムと気まずげなジャンゴはホームの方を心配そうに見上げる。直後、ドタンドタンと騒がしい音がホームの中から響いてきた。
『おっかえりぃ〜! マッキナちゃぁ〜ん!! ご飯にする? お風呂にする? それとも……わ・た・し?』
『どこの新婚気取りだ八神! 何であんたがまだここにいる!?』
『イケずやなぁ〜、このこの〜♪ マキナちゃんが私の体調を気遣ってオメガソルを飲ませてくれたって、起きた時にヴィータが教えてくれたんや! 相変わらず素直やないけど私の事をちゃんと見てくれてるってわかって、もうたまらなく嬉しいんよ!』
『自惚れるな! どこかの魔砲少女みたいに自滅して、野垂れ死にでもされたら寝覚めが悪いだけだよ!』
『あれ? いきなり私ディスられてる?』
『おかげさんで八神はやて、完ッ全ッふっかぁ〜つッ!! 感謝のハグをしに来たでぇ!!』
『あ〜もう! 回復したらしたで余計鬱陶しくなった! 八神の頭がアッパラパーだったのは寝不足じゃなくて元からか!』
ホームの中から聞こえてくる騒動にジャンゴとシグナムは目を合わせるなり、ぐったりと脱力して肩を落とした。
「呉越同舟をそのまま体現してるね、あの二人は……」
「すまない……主はやてが暴走気味で本当にすまない……」
互いに申し訳ない表情を浮かべるが、とりあえずあれも彼女達なりのコミュニケーションだと思ってひとまず放っておく事に決めた
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