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第六十六話 宇宙艦隊副司令長官を代行することになりました!!
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世の親征の10万隻が最も多い。だが、それさえも帝国軍の正規艦隊の半分以下だというではないか。」
ベシエール中将が反論を唱えた。居並ぶ者も声こそ出さなかったがこの発言には同じ思胃を持っていた。「イーリス作戦」はあくまで帝国軍がほぼ全軍をもって進行してきた際に生きるただ一回きりの作戦案である。たかだか6万隻余りの艦艇に対して行使するにはあまりにも費用対効果が薄い上、今後同じ作戦を帝国軍に対してとることができなくなる。
もしシャロンが列席していたら、工作員などを駆使して帝国貴族などに接近し世論捜査を行う旨を進言したに違いなかったが、ニミッツ中将はそこまでは言わなかった。
「帝国領内にビラをばらまくんだな。そうすりゃ阿呆な魚共が食いついてくるさ。」
こう端的に表現したのはブラッドレー大将だった。
「どうも遠回りなようで面白くありませんな。むろん作戦案自体が稀有なものであることは認めますが。」
こういったのは第十四艦隊司令官のリュン・シアン中将である。かつての730年マフィアの一人ファン・チューリンをほうふつとさせる容貌をしている。
「面白かろうが面白くなかろうが、問題は帝国に対しての我が艦隊の行動ではないかな?たとえ回り道であろうとそれが勝利への回廊となるのであれば、その距離を厭うておる場合ではあるまい。」
第五艦隊司令官のアレクサンドル・ビュコック中将が言った。
「それはそうでしたな、軽率な発言でした。失礼いたしました。」
彼は素直に謝った。あまりビュコック中将とは接点はないものの、この歴戦の老提督を慕っている風がシアン中将にはあった。彼はまたウランフ提督とも仲がいい。
「それほどまでに帝国軍を殺したければ、ベシエール中将、貴様が先鋒を務めりゃいい。全軍の先鋒として思う存分戦ってくりゃいいのさ。」
ブラッドレー大将から無造作に放り込まれた爆弾に居並ぶ者たちは一斉に顔色を変えた。
「いや、それは、その・・・・。」
とたんにベシエール中将はしどろもどろになる。まさか単独で先鋒を務めよ、などと統合作戦本部長閣下が無造作に言ってくるとは思わなかったのだ。
「ついでに政財界の煩い奴も旗艦に乗せていってやれ。どうも懲りていないようだな。第五次イゼルローン攻防戦の演出のお膳立てをまたぞろしてやらなくちゃならんかな。」
「け、結構です!小官が軽率でありました!!」
ベシエール中将は慌てて何度も首を振って自分にかかってきた火の粉を懸命に消そうとしている。その様子を古参の艦隊司令官たちはあきれ顔で見守っていた。
ベシエール中将が沈黙したことにより、会議の空気は「イーリス作戦」を主眼とする方針を採択する方向になっていった。自由惑星同盟が帝国領内に大規模に侵攻し、補給線の寸断によって各所で大敗し、同盟滅亡のきっかけを作ったことを知っている同盟側の転生
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