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アンジュリーゼ物語
第18話 裏切りの同盟
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ルパイロット「了解。」
エンブリヲ「全出力、供給開始。」
3人のラグナメイルパイロット「了解。」
ドラグニウムのエネルギーが、暁ノ御柱の下から上へと行き渡っていく。
そして御柱の天辺にてエネルギーが周囲に散らばっていく。
エンブリヲ「準備は整った。」

そしてアウラからマナの光が放たれなくなり、世界は大混乱に陥った。
自動車は動力を失って動かなくなり、道路はあちこちで大渋滞を起こした。
マナの光を照らす街頭・室内灯は全て消灯。
航空機はマナの光で飛んでいたため、不時着を起こしたり空港で立ち往生したりした。
エレベーターも電力ではなくマナの光で動いていたため、中に閉じ込められる人が出てきた。

各国元首は国際会議サーバーに身体ごとアクセスして、緊急会議を開いた。
ガリア帝国の皇帝「始まったのですな、世界の破壊と創造が。さて、如何にして我々は新世界に向かえばいいのですかな。」
ヴェルダ王朝の女王「早くしないと私たちは時空融合に巻き込まれてしまいますわ。」
エンデラント連合の大統領「我々元首のみならず、民をもお救いくださいませ。」
すると後ろを向いているエンブリヲは、振り向いて元首達を鋭い目で見る。
エンブリヲ「誰が諸君らを連れて行くといったかね。新しい世界は新たな人類のもの。」
ローゼンブルム王国の国王「なら時空融合を止めてくださいませんか?」
エンブリヲ「そうはいかない、私は一度始めたことを途中でやめない主義なのでね。それに今は亡き皇帝ジュリオは時空融合に賛成した。諸君らも賛成しただろう。」
シルヴィア「まさか、ジュリオお兄様が…?」
エンブリヲ「若き女帝シルヴィアよ、兄がとんでもない案に賛成したことなど思っていなかっただろう。哀れな妹だね。」
シルヴィア「時空融合であんな惨いことをするなんて、私は認められません!」
エンブリヲ「惨い?世界を混沌させた諸君らの方がもっと惨いだろう。」
シルヴィア「確かに私たちは、マナが使えるようになっても誰かを差別し憎む心は残っていました。しかしそれだけで、人々を見捨てるなんてあまりにも酷いではありませんか!」
エンブリヲ「出来損ないの言うことなど、聞く耳が持たないね。さらばだ、出来損ないども。」
各国元首は強制ログアウトさせられた。

こちらは鳳凰院幼稚園。
エルシャがアルゼナルに連れてきたノーマの幼児たちは、マナの光が急に消えたことを疑問に思っていた。
ヴェロニカ「急に暗くなっちゃった。」
ジェイミー「マナの光、どうして急に消えちゃったのかな。」
シェリー「マナの光が無かったころを思い出して!」

ミスルギ宮から、黒い雲の下で大混乱に陥っている市街地を見つめるアンジュリーゼ達。
室内灯はマナの光が無いので光らない状態であり、サリアとクリスが懐中電灯で部
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