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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第241話 不穏な影
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たくない、と言う思いが強かった。ギルド、と言うものを誰よりもよく知っている内の1人だから。
「なら、オレ達がボス部屋に行っても、問題はないよな? ……仲間を
待っている
(
・・・・・
)
と言うなら、準備がまだなんだろう?」
「あ、ああ。勿論」
「え……?」
「………」
また、少しばかり予想外の返答に少しだけ目を丸くさせるアスナとレイナ。
てっきり、妨害の類を少なからずしてくる、言ってくる、と思っていたのに何も無かったから。2歩、3歩、と後ろに下がっていったから。
「オレ達はこのままここで仲間たちを待つから。まぁがんばってくれや。先に倒されたなら、遅かったオレ達が悪いんだしな」
「それはそうだな」
意味深に笑うリュウキと、その相手。軈ては 仲間の魔法使いが詠唱を唱え、再び消え去っていった。
何事もなく終わったのだが、ちょっぴり残念そうにしているのはシウネー。ワクワクしていた表情がやや沈んでいたから。
そんな彼女の肩を笑顔で軽く触れるのはランだった。
「よしっ、とりあえず 予定通り、だね? ありがとう、リュウキ君」
「まだ、何もしてないさ」
笑顔で手を挙げるリュウキ。
何もしてない、とは言っても リュウキの名で 相手が退いた可能性は大いにあるから、アスナはそう思ったのだ。……そう言ったら、色々と言われ続けてきた過去もあって、きっと あまり宜しくない気分になるだろうから、口に出しては言わないが。
そして、皆が集まった所で、改めて気合を入れなおす。
「いよいよ、ですね」
「うんっ! がんばろっ! 皆!」
「様子見、と言わず ぶっつけ本番で、ぶっ倒しちゃおう! って勢いで行こうぜ!」
威勢の良いのはジュンだ。レイナもアスナもその気概には笑顔を見せる。
「あはは。それが理想だよねー」
「うん。でも やっぱり 難しいって思うし、それにもしやられても、無理に高いアイテム使ってまで、回復しなくていいからね? あくまで、私とシウネーがヒールで、レイが歌で回復できる範囲内で頑張る事で」
アスナの説明を受けて、皆の背筋が伸びた。
「いいわね?」
そんな貫禄たっぷりな気配を出されれば、全員がはいっ! としか言えないだろう。ジュンは返事をしつつ。
「はいっ! 先生っ」
とさらに茶目っ気を出した。だが、まさに先生、と言う言葉がよく似合うアスナ。ジュンの言う通りだ。
そんなジュンを『こらっ』と言いながら軽くこついだ。デジャヴを感じる皆はまた笑顔になる。
「ああ。死んだとしても、すぐには町に戻らない様にしてくれ。見極められる範囲内の攻撃・行動パターンは記憶しておいた方が次に活かせる。全員が全滅したら、その時は一緒にロンバールのセーブ
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