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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第241話 不穏な影
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思えないよ」
現れた3人は、顔を見合わせてすぐにそれぞれの短剣を腰の鞘へと納めた。
そして、アスナは傍にいるランとシウネーに小さく素早くささやいた。
「……連中がもう一度、抜剣の素振りを見せたら、シウネーは直ぐに《
流水縛鎖
(
アクアバインド
)
》を。ランは、皆の一番得意な陣形で、先手で攻めて」
アスナの言葉を聞いて、シウネーもランも直ぐに頷いた。
「判りました。うわぁ、ALOの対人戦は、私は初めてなんですよ。どきどきしますねっ?」
「ふふ、判るなぁ。私も最初はそうだったからね」
「(あはは……、なんだか 楽しそうだなぁ)」
「(だね……。楽しそう、と言うより、嬉しそう、かな?)」
アスナとレイナは互いに思っているであろう事を頭に浮かべて、見合わせて笑っていた。
だけど、それは一瞬だ。リュウキが前で警戒をしてくれているから。
「なら、何故ボス部屋の前でハイドを? ……敵影は見当たらないが?」
「待ち合わせなんだよ。仲間が車でに、Mobにタゲ取られたら面倒だろ? ここ、結構強いし、3人じゃ厳しいんだ。だから、隠れていたんだよ」
「……ほう。基本的に、ボス部屋前は、PoPする事は無いんだが、アップデートでもしたのか?」
「え、や。……そ、そうだったか? 以前、襲われた、って聞いた事があってだなぁ……」
わざとらしいやり取りが続いている。……リュウキも嘘だと認識していても、わざと付き合っている印象をアスナは受けていた。レイナも気になった様子で、ゆっくりとリュウキに接近して、耳打ち。
「(嘘だよ。だって、そんな話聞いた事無いし、そもそも ずっと隠蔽魔法をし続けるのって、すっごくMPを使うしっ!)」
レイナの言う様に、非常に割に合わない。モンスターがいない状態での隠蔽魔法もそうだが、基本的に便利である魔法ほど、当然消費MPも高い。
そのMPを回復する為には、勿論マナ・ポーションが必要となってくる。待ち合わせの為だけに、そんな費用をかけるなんて、割に合わなさすぎなのだ。さらに言えば、3人でこの奥まで来られる実力があるのなら、相応の力量があるという事だろう。そこまで手間をかけて回避する必要は無い。
リュウキは、レイナの言っている事が判ってる、と言っている様に短く頷いていた。
そんな2人を見ながらアスナは考える。
この3人を相手にする事の厄介さを、だ。
その服の腕部分に備え付けられている腕章が目に入った。そのシンボルは、23層以降の迷宮区を立て続けに攻略している有名な大規模ギルドのもの。
怪しい所が満載なのだが、それでも大きなギルドとトラブルになると、後々色々面倒な事になるのも確かだ。
そんな状況に、純粋にボス攻略を目指しているユウキやラン達にさせ
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